海外メディアが報じる日本

海外メディアが日本の出来事をどう報じているか?解説付きで日々お届けします

ミキミニ新顔問題

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今年4月から東京ディズニーのミッキーとミニーの顔が変わる、という噂がマニア間で挙がっている。

4月かどうかは分からないものの、普通に考えれば遅かれ早かれ変わると思う。

アメリカ、パリ、上海、香港は変わったのに日本だけ今のまま、という訳にはいかないだろう。むしろ今まで変えてこずにいられたのは、東京だけがライセンス契約の独自経営という特権あってのことだと思う。



ネット上ではいくつかの根拠を持って4月から説が濃厚とされている。


①ミニーのバースデーぬいぐるみバッジのコスチュームが新顔仕様に変更された。
誕生日であることをアピールできるミニーのぬいぐるみバッジの仕様が最近マイナーチェンジされ、コスチュームが海外パークの新顔仕様の物となった。ワンピースの胸元の処理と、パンプスの赤いリボンがその特徴。

繰り返しになるが、東京ディズニーは世界のパークの中で唯一ディズニー直営ではなくライセンス契約で運営を任されている(要は、フランチャイズ)。その為グッズ展開はある程度自由が利くものの、ディズニー社の承認ベースとなり、意向に逆らうことは現実的には難しい。
今回のマイナーチェンジは恐らくディズニー本家から何らかのお達し、あるいは合意があってのものと思われる。


イースターグッズのイラストのミニーが新顔仕様に変更にされた。
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イースターでは毎年キャラクターを卵に模したイメージやグッズが展開される。そのミニーのイメージイラストがこれまた新顔仕様になっている。
となると、4月から始まるイースターイベントでは、少なくともミニーのコスチュームは新顔仕様となる。
そう考えると、顔を変えるタイミングはやっぱりここが一番自然なのだ。



イースターのイメージイラストが新顔なのでは?
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公式HPで公開されているイースターのミニーのイメージが、新顔ベースになっているという情報。まあ言われてみれば・・・でもミッキーは普通に見える・・・。これは微妙。



④公式HPで公開されている年間スケジュールのイメージ写真からミッキーとミニーが外されている。
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個人的にはこれが一番気になる。
公式HPの年間イベントスケジュールの宣材写真にミッキーとミニーの写真が1枚も無いのだ。イースターも、七夕も、ハロウィンも。ここで旧顔のミッキーを出してしまうと、後になってズレが生じてしまうから・・・というのは考えすぎでしょうか。



上記の根拠から、東京ディズニーのミッキーとミニーの顔が近々変わる、そしてそのタイミングはイースターイベントが始まる4月5日からである、と噂されている。信憑性は高いように、僕も思う。


なにより、パークによって顔が違うという事態はグッズ展開の利便性やイメージの統合という観点から、本来ディズニー社は避けたい状況のはずだ。
しかも象徴であらせられるミッキーとミニーのご尊顔となればなおのこと。


海外パークでは2015年頃から新顔への変更が始まった。
多分オリエンタルランド社が「35周年イベントが終わるまでは今のままで行かせてほしい」と交渉をしてくれたのだと思う。
それが許されたのは、東京ディズニーの長年の実績あってこそだろう。


着ぐるみであると認めてしまうことになるので、特に新顔への変更についてプレスリリースとかはしないはず。


でも日本人やマスコミの特性から考えると、
ワイドショーで「ミッキーの顔が変更?賛否両論も」とか取り上げるかもしれないし、
「改悪!もう二度とディズニーには行かない」と騒ぎ出す過激派の出現もあるかもしれない。


それに対してオリエンタルランドがコメントを出そうものなら、「オリエンタルランド、ミッキーが着ぐるみであることを認めるwww」と騒ぎ出す恐ろしいバカが出現する。


しかし気にすることはない。
僕らディズニーファンは着ぐるみかどうかとか、そんな次元でディズニー好きをやってる訳じゃない。新顔には多分すぐ慣れるだろう。
東京ディズニーはここまで35年間うまくやってきたし、これからさらに成長を遂げようとしている。その勢いを応援する為にも、今年新顔を喜んで受け入れた方がいいと僕は思うのだ。

「支援と勇気付け」。

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Strength in Numb333/ Fever333(2019)

中継先ではあらゆる年齢、人種、宗教、性別の人が「変化」を求めてデモ暴動を起こしている。
女性記者が男性に「あなたは今日何をしに来たのですか?世界に、何を伝えたいのですか?」と聞く。
男性は叫ぶ。
「俺はみんなに伝えたい!熱狂が訪れている!」


333という数字には、支援、勇気付け(aid,encouragement)という聖書的な意味合いがある。
バンド名は「333の熱狂」。
このデビューアルバムのタイトルは「333の強さ」。


元々別々のハードコアバンドやポストパンクバンドで活躍してたプレイヤーで2017年に結成されたスリーピースバンドだ。
去年のフジロックでも来て、ちょっと話題になってたらしい。全然知らなかった。

ヒップホップ色が濃厚だけど(ヒップホップが軸、と言っていいくらい)メタルやコーラスを織り交ぜた、Linkin ParkRage Against the Machineに近いサウンドの攻撃的ミクスチャーロック。
だけどその2つよりもだいぶキャッチーというか、アンセム系の曲が多い。


歌詞のメッセージ性が強く、欧米のKerrangをはじめとするメディアではその点が何より絶賛されてる。
冒頭に書いたのは1曲目のイントロの内容。なかなか熱いです。
ライブのことをDemonstration(デモ活動)と呼び、チケット収入の一部を募金に回してるらしい。

日本だとアーティストや有名人が反体制的な言動をするとなぜか叩かれたりするけど、こういうバンドが出てくるのは本当はいいニュースだと思う。

音楽を通して世界を変えたい、変えたいと願う人の力になりたいという強い思い。
音楽的にも、Fever333には売れる要素しかない。
日本でもこのアルバムを引っさげての「デモ活動」をぜひ見てみたい。

「ソアリン」のオープン日と詳細発表。

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長いこと道の脇で工事してた「ソアリン・ファンタスティック・フライト」の7/23オープンが発表されました。
アトラクション公式HPも開設されています。

https://www.tokyodisneyresort.jp/treasure/soaring/


海外のパークにはあるアトラクションなのでどんな形式かは分かってるものの、ストーリーは東京ディズニーシーオリジナル。

博物館で開かれていた、飛行の研究に情熱を注いだ女性カメリア・ファルコの展示会に行ったらカメリアのスピリットと遭遇。カメリアの開発したドリームフライヤーに乗り込む・・・。

何となく、タワーオブテラーっぽい雰囲気のストーリー。公式HPに出ているカメリアさんの画像も、どことなくタワーオブテラーのストーリーに出てくる「ベアトリズ・ローズ・エンディコット」さんに似ている。バックグラウンドストーリーが繋がってる、みたいな裏設定がある予感。インディージョーンズとタワーオブテラーみたいな。考えすぎです。

そういえば「カメリア」はイタリア語で椿、「ファルコ」は鷹。だからカメリアさんの肩には鷹が乗っているということですね。

風や匂いを感じながら世界中の名所や大自然を回れる、らしい。
画像を見る限り、地中海を飛び出して、グランドキャニオン、アフリカのサバンナ、インドのタージマハル、万里の長城、エジプトのピラミッドには連れて行って頂ける模様。
匂いってどんな匂いなんだろうか。

並ぶスペースもかなり凝っていそう。
長く続いたトイマニ時代に終わりが告げられてしまうのか。
これは楽しみです。

同日にはハンガーステージの新ショー「ソング・オブ・ミラージュ」もスタート。アウト・オブ・シャドウランドとは違いミッキー達も出てくるらしい。
実はこっちの方が楽しみ。

Motley Crueが今年は動く。

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涙、涙だった2015年のフェアウェルツアーは、モトリーに言わせれば「大規模ワールドツアー」とのフェアウェルであり、誰も解散なんて一言も言ってないよ、とのこと。


いや、明らかにあの時のコンサートは「これが最後」の空気だったし、みんなそう思ってた。メンバー自身もそのつもりだった、はずだと思う。
でも今年3月に公開される自伝映画「The Dirt」の期待値がとても高く、これはチャンスと思ったに違いない。
「The Dirt」には新曲4曲が含まれている。

そしてモトリーは、スーパーボウルのハーフタイムのTV広告枠を取得したことを発表した。
もちろん「The Dirt」のcmなんだろうが、この力の入れようを考えると、恐らく限定的かもしれないが、どこかでコンサートをやるのではなちか。
新曲4曲入りの新しいベスト盤も、多分出すんだろう。

Motley Crueは終わった訳ではなく、少しずつではあるものの、活動を続けることになりそうだ。今回は来日は多分無いのだろうが、将来的には可能性もある。
なにより大きいのは、新曲を作った、つまり創作活動を再開したことで、それが今後もあり得るということだと思う。

モトリーなんて昔のバンド。
いや、創作を続けている限りは現役のバンドだ。
2/3のスーパーボウルでどんな発表があるのか、まずは注目したい。

コルピクラーニの邦題トップ10。

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Korpiklaaniコルピクラーニ)はフィンランドヘヴィメタル(フォークメタル)バンドだが、その独特な世界観(酒、村、森、神、闘いにまつわる)から日本では「森メタル」「旅メタル」と呼ばれている。

日本での人気はとても高く、メタルファンなら大体みんな名前を知っているバンドだ。最近は似たような世界観を持つバンドも多い(基本的には北欧)。

先日、洋楽全体の邦題トップ10についてランキングを記事を書いたが、コルピの邦題はその数、クオリティの面で頭一つ抜けている。

なので、コルピ限定、個人的に好きな邦題トップ10を挙げたい。


10.呑めや、歌えや、夏休み(Midsummer Night)
夜中に炎を上げて森の神を呼ぶ儀式をしている曲。珍しく、実際の歌詞では酒を飲んでる描写はないものの、祭事なので多分飲んでる。真夜中の夜に炎をあげてシャーマンと盛り上がってる感じをうまく表した表題。
ちなみにこの曲が収録されているアルバムタイトルは「世にもコルピな物語」。


9.血塗られた赤ん坊伝説(Bloody Bastard Children)
邦題とは裏腹にノリの良い陽気な曲。歌詞はよくわからない。
収録アルバムは「北欧コルピひとり旅」


8.村が火事!(The Revenge of Liekkio)
炎の精霊による襲撃で、村の収穫物など全て燃えてしまい大変な損害が出た、という曲。
収録アルバムは「コルピ と古の黒き賢者」。


7.盗人の痕跡(petoelaimen kuola )
ビールが出来ないから森の熊のよだれを取ってきたらビールが出来たという曲。
「コルピと黄泉の世界」収録。


6.コルピの森の神隠し(Mettanpeiton Valtiaalle)
森を歩いてたら山の精霊の敷地に迷い込んでしまったお話。
「コルピの酒盛り」収録。


5.痛快!飲んだくれオヤジ(Happy Little Boozer)
「Happy Little Boozer(酒飲み)」のコーラス繰り返しが曲の大半を占める。酒を飲んだら自分語りを始め、暴れたりいい奴になったりするオヤジの話。


4.仏滅(Synkka)
哀愁漂うアコーディオンが美しいバラード。歌詞はよく分からないけど、単語単語を取ると暗そうに思える。
「コルピと黄泉の世界」収録。


3.地獄の酒盛り隊長(ERAMAAN ARJYT)
正統派ハードロックチューン。
サウナで汗を流してビールを飲んだら俺は最強だ、という曲。
「コルピ の酒盛り」収録。


2.「俺の墓標を超えていけ」(Man Can Go Even Through The Grey Stone)
グルーヴ強めのロックチューン。俺の墓標を踏み越えてでも、俺は為すべきことを為さねばならないのだ、という曲。
「翔びだせ!コルピクラーニ」収録。


1.「酒場で格闘ドンジャラホイ」(Wooden Pints)
やはり1位はこれ。「ドンジャラホイ」のインパクトが素晴らしい。衝撃のデビュー曲、シュールすぎるPVで世界の注目を集めた。


森と自然と音楽を愛する陽気なメタルバンド、コルピクラーニ有機的な音楽の持つ根源的な楽しさ味わえるはず。メタルファン以外にも是非聴いて頂きたい。



俺の墓標を超えていけ

「東京」にまつわる洋楽10曲。

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東京は、今のところ世界最大の都市の1つという地位を保てている。

また日本では音楽文化は非常に盛んであり、アメリカに次ぐ音楽市場を有している。
欧米のロックアーティストに取って、日本、東京という存在はビジネス面において大きい。

そんな背景で、ビジネス的な意味合いもあり、東京にまつわる、あるいは東京をタイトルに冠した曲を作るアーティストは少なくない。

今回は「東京」にまつわる洋楽の曲10曲を紹介したい。


Tokyo Rose/ Riot
日本のハードロックファンの中ではビッグな存在であるRiotで最もポップでキャッチーでありながら、彼ららしい哀愁も感じさせる名曲。実際に日本人についてなのかどうかは不明だが、黒髪に口紅の女性についての歌。
「人々はみな彼女をTokyoと呼び、男たちはRoseと呼んでいた」


Rainy Night in Tokyo/ Michael Franks
日本で滞在中の出来事を曲にしたというドラマティックなバラード。
神社で出会った着物の君はとても素敵で、いっしょに日本酒を飲んだね、部屋から一緒に台風を眺めたね、朝5時くらいに猫が来たけど、まだ音楽を聴きながら愛し合ってたね、という内容。
ちなみにマイケル・フランクスはなかなかの日本好きで、日枝神社で結婚式も挙げたらしい。


Woman from Tokyo/ Deep Purple
名曲。
キャッチーなロックチューン。
「俺の彼女は東京出身。」
あまり深い意味は無さそうだが、日本で早く火が付いたバンドだったので、感謝の意も込めて、という感じで作られた曲だと思う。


My Private Tokyo/ Vicious Pink
迷曲。
イギリスのシンセポップバンドの、何故か日本の企業名がやたら出てくる曲。
「サンヨーにはノーと言えない」から始まり、ミツビシ、ヒタチ、トーシバ、スズキ、と企業名を挙げまくる。
「トーシバの着物を着てる」らしい。
80年代、日本企業がイケイケだったのであからさまに受けを狙いに行ったと思われる。今は昔の話です。


Tokyo Road/ Bon Jovi
「サクラ、サクラ・・・」から始まる初期の曲。
この曲を出した時、Bon Joviのことを最も高く評価していたのが日本のファンだったので、それに対する感謝の気持ち。歌詞にはあまり深い意味はない。2001年には同タイトルのベストアルバムを出した。


Kamata Hollywood City/ Gun City
奥さんの親友との関係性を憂い、蒲田で酔っ払って迷った、やっぱり奥さんの親友に電話してみようか、いやどうせ無駄さ、という曲。
「Kamata City Shining・・・」
本当に蒲田でしたか?


Tokyo Girl/ Ace of Base
Ace of Base1998年の曲。
東京の女の子のミステリアスな雰囲気に惹かれる、という内容。
「彼女のyesはnoで、noはmaybe」。
「彼女の言語は学ぶのが難しい」。やっぱそうなのか。


Tokyo/ Private Line
このバンドはすごく良かったんだけど、まだ活動してるんだろうか。この曲もとてもカッコ良い。東京の街を訪れて、というよりは映画にインスパイアされた「眠らない街」のイメージで作られたらしい。


Life in Tokyo/ Japan
洋楽ファンならご存知の通り、Japanはイギリスのバンド名。
バンド名の由来に特に意味はなく、「なんとなく思いついた」そう。
「東京での生活は楽じゃない」という内容だが、多分ころも「Tokyo」の響きがサウンドにフィットした、というくらいの意味だと思われる。


Narita Express/ Russ Gabriel
アメリカンテクノの大物による曲。
「Return to Home」というepに収録されているので、東京からの帰りに成田エキスプレスに乗ったんでしょう。多分。
今だったら「Keisei Skyliner」になってた可能性も十分にあった。推測。



日本受けを狙って、という目的はあるにせよ、作品名にTokyoとかJapanを入れてもらえるのは、やはりちょっと嬉しい。人口縮小していきますが日本のことも忘れないでください、と願いつつ味わいたい。

The Who、2019年中に新作発表。

そのむかし、The Whoは「日本で最も過少評価されてる洋楽ロックバンド」だった。今はちゃんと大物バンドとして扱われつつあるけど、やはり過少評価っぷりは凄いと思う。


言わずもがな、The Whoはスーパービッグなバンドだ。
欧米ではイギリスの3大バンドと言うとビートルズストーンズThe Whoのことを指す。
ツェッペリンでもクイーンでもディープパープルでもないのだ。
でもクイーン はみんな知ってても、The Whoの音楽を聴いたことがある日本人は、多分1%もいないんじゃないかと思う。
それは音楽の内容じゃなく、本当にシンプルに知名度の問題だと思う。昔のレコード会社やコンサートプロモーターがThe Whoをなぜかスルーしてしまっていたことが元凶らしい。


そのThe Whoの新作が間も無く完成し、今年2019年中に発売されることとなった。
2006年の「Endless Wire」以来13年ぶりとなる。北米の大規模ツアーも発表された。

日本ツアーで見込める収入の少なさから、The Whoが初めて日本でライブを行ったのはデビューから約40年経った2004年のこと。それまでは1度も日本に来たことはなかった。
その後は2008年に単独公演が行われ、ロジャーのソロ来日も2012年に実現した。
それでようやく、ほんの少しThe Whoの認知度は広がってきたような気がする。


今ピート・タウンセンドは73才、ロジャーは74才。もうおじいちゃんです。
多分これがThe Whoに取って最後のツアーとなると思う。


60年代とか70年代とか(80年代も、か)のクラシックロック世代のアーティストについては、ロックファンだったら観られる内に絶対に観ておいた方がいい。もうじいさんだし、とか四の五の言わずに観た方がいい。
観ないで後悔した、となってしまってはもう遅い。
すでに僕はいくつか後悔している。
デビッド・ボウイとか。

多分、来年になるのだろうけど、The Whoは日本に寄って行ってくれると思う。
それは見逃さない方がいい。