海外メディアが報じる日本

海外メディアが日本の出来事をどう報じているか?解説付きで日々お届けします

秘話、人物伝

咽頭がんを発表。デイヴ・ムステイン大佐を応援しよう!

ヘヴィメタルファンに取っては言葉を失うようなニュースだが、6月17日、Megadethのフロントマン、デイヴ・ムステインが咽頭がんと診断されたことをインスタグラムで発表した。 すでに1.4万件を超える激励コメントが寄せられている。日本のファンのみんなも、…

ロブ・ハルフォードの最近のインスタを晒すだけの記事①

以前も紹介したが、僕らのヒーロー、ロブ・ハルフォードのインスタは傑作だ。 布教活動の一環として、我らが深く敬愛するメタルゴッドの直近の動向を晒していく。 東京タワーイェーイ! Slayerのメンバーと! Tacocat、逆から読んでもTacocat…。 グレンと楽…

アンドレ・マトス追悼。Angra初代ヴォーカリストの半生を振り返る。

6月8日、ブラジルのヘヴィメタルバンドAngraのオリジナルヴォーカリスト、アンドレ・マトスが死去した。心臓発作と見られている。 多くのアーティストから追悼の声が集まっている。 世界のヘヴィメタルシーンにおいてブラジルの地位を高め、メロディックパワ…

「愛しのレイラ」のモデル、世紀のモテ女パティ・ボイドの物語。

18才の頃ロンドンでスカウトされたパティは、いくつかの雑誌でモデルとして働いた。 しかし彼女はひどい出っ歯だった。現場のカメラマン達は言った。 「口を閉じてくれ!いったい、こんなネズミかウサギみたいなモデルを連れてきたのはどこの担当者だ?」し…

不思議なゴリラ、「ココ」を振り返る。

2014年8月、俳優のロビン・ウィリアムズが亡くなった時、悲しんだのは人間だけではなかった。 カリフォルニア州ゴリラ・ファウンデーション保護センターのゴリラ「ココ」も、知らせを聞いて悲しんでいた。ココは、死という概念を理解していた。彼女は手話が…

伝説的ライブハウス「ウィスキー・ア・ゴーゴー」の歴史。

日本武道館が開館した1964年、アメリカでも音楽の歴史の現場となるコンサート会場がオープンした。 ただしこっちはキャパシティ500人の小さな小屋。ハリウッドのサンセット大通りとノースクラーク通りの交差点の角にオープンしたこの施設はWhiskey a Go Go(…

「友を待つ」。

ジャズの素養を持っているドラマーに、バンドのリーダーは尋ねた。 「今、世界で一番うまいサックス奏者は誰かな?」ドラマーは答えた。 「ソニー・ロリンズだろう。」リーダーは決めた。 「よし、じゃあこの曲ではソニー・ロリンズにサックスを吹いてもらう…

Avicii(アヴィーチー)の夢。

2010年代前半、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の全盛期。それまでは裏方に過ぎなかったDJやプロデューサーが、一番カッコいい職業となった。 ライブもEDMが一番盛り上がる時代。 だから稼ぎもEDMのDJ達が郡を抜いていた。2013年、マイアミの…

マーク・トウェイン号のお話。

サミュエル・クレメンズは7人兄弟の6人目として産まれた。小学4年生の頃に父がなくなり、彼は学校を辞めて働くことになった。18才の頃ニューヨークに移り、出版社で仕事を始める。 出版社で働きながら、彼は蒸気船の船頭になることを夢見た。「船頭になれば…

ブラックメタルの明るい未来。Abbath(アバス)の存在

ノルウェーのブラックメタルは、暗い過去を背負っている。教会への放火、バンドメンバーの殺害、自殺したメンバーの遺体写真をアルバムジャケットに使用、精神病患者の叫び声を収録、拷問、同性愛者の殺害、ステージ上での動物切断…。考えたくもないことだが…

ポールとコリイの絆。

自殺した2人の友人に対し、あるミュージシャンが心ない投稿をした。「自殺なんて、腰抜けもいいとこだ!」その発言に、彼は反応した。「そう言ってしまうのは簡単なことだ。どんなに深刻な問題かを考えず、事実に背を向けて、何事も起こってないかのようなフ…

シネイド・オコナーの戦い。

彼女は、壮絶な人生を歩んできた。全米に生中継された音楽番組で彼女は、アカペラで曲を歌い終えたあと、あろうことかカメラの目の前でローマ法皇の写真を破り捨ててみせる。 そしてこう言った。「本当の敵と戦いなさい。」想定外の事態に、周りのスタッフ達…

渋沢栄一の物語。

彼は農家で生まれ育った。ある日武士が、渋沢家にやってきた。 「おい、五百両をよこせ。」 栄一の父親は答えた。 「どうしてですか?我々は年貢をちゃんと収めているではありませんか。」 武士は言った。 「お前は誰のおかげで生きていられると思うんだ?お…

当然のように、僕は一人ぼっち。

〜 時間が過ぎて、まだ悔しさが残っていたら、僕はこの教会の塔から身を投げよう。みんな僕の絶望を分かってくれるだろうか。教会に集まった人たちがしゃべってる。 大変ね。 あのお母さんは息子さん一人を残して亡くなったのよ。 ここに居ても仕方ないわ。…

アヴリル・ラヴィーンの希望。

Head Above Water/ Avril Lavigne(2019)あれから色々あった。 流行とは残酷なもので、日本で一番有名な洋楽アーティストの1人であるアヴリル・ラヴィーンが今年新作を出したことはあまり話題になっていない。 そもそもアヴリル・ラヴィーンの知名度が日本…

Piano and Microphone/ Prince(2018)

プリンスの未発表曲は全部で10000曲分以上あるらしい。 1万曲って。これは1983年自宅スタジオで収録されたピアノ弾き語り音源集。 去年発売された。音源集というか、自宅のピアノを適当に弾きながら歌ってたのをたまたまカセットに録音してた、くらいの内容…

The Who、2019年中に新作発表。

そのむかし、The Whoは「日本で最も過少評価されてる洋楽ロックバンド」だった。今はちゃんと大物バンドとして扱われつつあるけど、やはり過少評価っぷりは凄いと思う。 言わずもがな、The Whoはスーパービッグなバンドだ。 欧米ではイギリスの3大バンドと…

「コンチネンタルハイアットハウス」が伝説的ロックの聖地である10の理由。

アビーロードスタジオ、ウッドストックなど、ロックの聖地は数あれど、1963年にオープンしたこのサンセット大通りのホテルほど数々の逸話を生み出した場所はない。 そしてそのことは、実はほとんど知られていない。日本語の紹介ページもほとんど見つけられな…

ロイヤルストリートのBGMの話。

ディズニーファン以外の方に説明しておくと、ロイヤルストリートというのは、カリブの海賊脇の、古き良きアメリカンな感じになってる路地のことだ。ガラス細工の店とか香水の店とかがあって結構楽しい。アトラクションは無いけど、いい雰囲気なので通ってお…

U2のジャケットの少年は今何をしているのか。

この真っ直ぐな目つきは、こっちの汚れた心を見透かされそうな気がしてちょっと怖い。多分店頭に飾ったら、万引き防止のポスターとして機能すると思う。 僕もスマホの待ち受けにしてみようか。 スタートボタンを押すたびに「スマホ見てる場合なのか?WAR。」…

フランス最大のロックバンド、「Gojira」をオススメしたい理由。

フランスのロックバンドを、1つでも挙げることが出来るだろうか? 多分、ほとんどの人は1つも挙げられないと思う。僕もほとんど分からない。 フランスのロックバンドはそもそもほとんど世界進出をしない。理由は良く分からないけど、多分フランス語に固執す…

リジー・ヘイルのお話。

ボヘミアンラプソディーを観てパフォーマンスに鳥肌が立った、泣いた、というのならば、そこで終わるのは絶対にもったいない。正真正銘のロックスターは現在にも存在する。その筆頭に挙げられるのが、リジー・ヘイルだ。2009年にHalestormとしてデビュー、20…

全インスタグラマーはメタルゴッドのインスタを参照すべき。

メタルゴッドことJudas Priestのロブ・ハルフォード。彼の人生が闘いの歴史であったことは、ファンなら良く知っていることだろう。 「ヘヴィメタルとは何か」その指針を世界に提示した。音楽業界の変化との葛藤があった。PTA団体との裁判があった。ゲイを公…

Silvertideはどこに消えたのか。

Silvertideを覚えているだろうか。 2004年にパーフェクト過ぎるデビュー作「Show and Tell」をリリースしロックシーンの注目を浴び、ここ日本でもBurrn誌で95点の評価、来日公演も実現するなど大いに話題をかっさらった。しかしその後彼らは何の音沙汰もなく…

Ziggyの元ネタの人。

マイケル・モンローは、アクセル・ローズやジョン・ボンジョヴィ、ヨシズミ・イシハラと同じ1962年生まれだ。ハノイ・ロックスとしての活躍が若かったためか、もっと上というイメージが強かったのでちょっと驚いた。第1期ハノイはマイケルが23才の時に解散、…

2018年最高のアルバムはこれだった。

「ロックスターで同性と寝たことない奴なんていないと思う」と、アリス・クーパーは言った。世間ではLGBT!LGBT!と騒いでいたりその反動があったりした2018年だが、ロックシーンでは何十年も前からそんなことはあえて騒ぎ立てるほどのトピックではなかった(…

BonJoviを最後まで見届けたい。

Bon Joviは今年ロックの殿堂入りを果たした。少し遅すぎる気もするが、ロックの殿堂なんて国民栄誉賞と同じくらい基準が良く分からないものだし、今さら殿堂入りしたからどうということでもないような気もする。でも「歴史的なバンドである」ことがようやく…

「北欧のヨン様」を覚えているか

出典:Famouspix 彼は元気でやっているのだろうか。 2003年に「War of Love」でデビュー、ダイナミックかつメランコリックなハードロックと、ヴォーカルのヨンネ・アーロンのスーパーイケメンぶりもあり、日本でも人気となった。 フィンランドのハードロック…