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Greatest H.E.A.Ts/ H.E.A.T(2018)


すでにメロディアスハードの第一人者としての地位を築いているスウェーデンのH.E.A.T初のベストアルバム。


メロハーバンドとしては珍しくその評価は欧米でもほぼ同様の物となっている。というかFair Warning辺りが全く知られていない分、H.E.A.Tについては欧米での方がやや評価が高いように感じる。Fair Warningが欧米でスルーされた理由は、マジで全く分からない。
あんなにすごいメロハーバンドが他にいただろうか、いやいなかった。


5枚のアルバムからバランス良く無難に選曲されている。ジャケットもタイトルも、ちょっとやっつけ感がある(まあタイトルはそれ以外ないか...)。


ケニー・レクレモヴォーカル時代の1st「H.E.A.T」と2nd「Freedom Rock」からはそれぞれ4曲と2曲。僕は今のところ2ndが最高傑作と思っているので、2曲は少し寂しいけど、まあ仕方ない。やはり現行ヴォーカルのエリック君時代を中心に収録した方がいいというのも良く理解できる。
エリック加入後の3rd「Adress The Nation」4th「Tearing Down The Walls」5th「Into The Great Unknown」の3枚からはそれぞれ4曲ずつ。


前任者も素晴らしかったけど、3rdで新しく加入したエリックは、ルックスの良さを差し置いても、本当にいいヴォーカリストだ。

オーディション番組出身ということもあり最初は半信半疑だったけど、彼はロックシンガーヴになるべくして登場したヴォーカリストだと感じる。ライブパフォーマンスも圧巻なのでライブ版を1〜2曲ここに収録しても良かったんじゃないだろうか。


メロハー界隈はおじさんバンドが多い中で、メンバーみんながシュッとした若者だというのも、正直売れてる理由ではあると思う。

新ヴォーカリストとしてエリックが迎えられた
時の写真を見た時は「顔採用じゃねえか」と思ったけど、彼は本物でした。
ありがとうございます。


※典型的メロハーバンドイメージ図



※H.E.A.T




最新作の5枚目「Into The Great Unknown」では典型的なメロディックハードにとらわれないダイナミックなサウンドを取り入れ、作風が少し変わった様に感じた。アメリカを意識しているのだと思う。僕はそれをポジティブな変化と捉えている。


もしH.E.A.Tが80年代のバンドだったら、それこせBon JoviDef Leppardに匹敵するようなスーパースターになっていたかもしれない。それくらいのことをやっているし、「時代」以外に売れない理由が一つも見当たらないすごいバンドだ。ふとしたきっかけで、H.E.A.Tの名を世界中が知る時が来るかもしれない。




いじってしまったので先にPride of Lions。メロハーマニア感涙にむせぶ素晴らしい曲を作ります。