普段あまり音楽、洋楽に触れない人も、「ボヘミアン・ラプソディー」のライブ・エイドでのパフォーマンスには心打たれたのではないだろうか。
映画の中のみならず、クイーンのライブエイドでのパフォーマンスは、元々「ロック史上最高」と評されてきた伝説的ライブパフォーマンスだ。興味がある人はその実際の映像も見てみたことだろう。
生音、観客の熱狂、観客との相互作用、ヴィジュアル。
これらが化学反応を起こした時、コンサート会場には神が宿る。CDやスマホでは体感することが出来ない興奮が生まれるのだ。
そして幸運にも、その様子が映像に残されている場合がある。
下記ではクイーンのライブエイドにも負けず劣らずの圧巻のライブパフォーマンスを6つだけリストアップする。
音量を最大にして聴いてほしい。
Jumpin' Jack Flash/ The Rolling Stones, 1971
1971年、テキサスでのローリング・ストーンズ。爺さんになった今もある意味人間離れしているが、この時期のストーンズのライブのエネルギーは凄まじい。世界最高のロックバンドの絶頂期なんだから、当然っちゃ当然。最後は客に水をぶちまける。
Express Yourself/ Madonna, 1990
性とカトリックというテーマを据えた伝説の「Blond Ambition」ツアーは、ローマ法皇がボイコットを訴えるなど世界的な宗教論争を巻き起こしたが、過激な演出と話題性が結果としてマドンナの地位を確立させた。
Creeping Death/ Metallica,1989
雷のような凄まじい演奏、熱狂する観客。 ヘヴィメタル史上最高のライブと言えばこの時のメタリカだろう。Black Albumで世界的成功を手にする直前、すでに彼らには多数の信者的なファンがついていた。中盤の「Die! Die!」コールはどんな音楽映画も真っ青だ。
Where The Streets Have No Name/U2, 2001
元々ライブ映えする壮大な名曲ではあるが、この時の演出と観客の盛り上がりはまさに「神が宿った」瞬間。静かにイントロを弾きだすジ・エッジの恍惚とした表情も印象的。
Superbowl Halftime Show/ Prince, 2007
クイーンのライブエイドと並んで史上最高のパフォーマンスと評される、2007年のスーパーボウルハーフタイムショー。大雨が降りだす中での「Purple Rain」のパフォーマンスの素晴らしさは筆舌に尽くしがたい。
Detroit Medley/ Bruce Springsteen, 1980
ライブ本編が終わった、と思ったらロックンロールのオールディーズを次々と演奏しだすスプリングステーン。観客も曲を知ってるか知らないかに関わらず、自然と踊りだす。途中からは客席の電気もつけた状態でのロックンロールパーティ。このパフォーマンスこそロックの真髄。
ここでは6つだけ紹介したが、ロックの神々がステージに上がれば、会場には奇跡が起きる。
映像だけでなく、是非コンサート会場に足を運んでその熱狂を直に体感していただきたい。