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ホワイトスネイクの名曲20曲ランキング。

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ハードロックと言えば80年代、特に「サーペンス・アルバス」のホワイトスネイク!というオヤジは結構多いように思う。Bon JoviDef Leppard、Motley Crueあたりと並んで、ハードロックをメジャーにした功労者なのである。
しかし大衆的なサウンドではあるものの、ホワイトスネイクの音楽はよりブルーズに根ざしたサウンドで、一聴してキャッチーじゃない曲にもスルメ的魅力がある。
またホワイトスネイクはデイヴィッド・カヴァデイル独裁体制のバンドであり、他のメンバーは入れ替わり立ち変わり。
「今までホワイトスネイクに在籍したメンバーは計何人でしょう?」と聴かれて即答できる人は多分世界に1人もいないと思う。正解は多分35人くらいです。スティーブ・ヴァイとかエイドリアン・ヴァンデンバーグとか、本当にそんなすごいギタリストが必要だったんだろうか。
とはいえ、カヴァデイルがこのホワイトスネイクなるプロジェクトを推進し続けてきたからこそ、彼らはハードロック史を代表するバンドの一つとなったのである。
骨太ブルージーハードロックの代表格、ホワイトスネイクの名曲20曲をランキング化した。


20.Ready An' Willing(1980)
3rd「Ready An' Willing」タイトル曲。ブルージーなロックンロールサウンドにカヴァデイルの色気のある歌声が見事にマッチ。ミッキー・ムーディーのギターソロも渋く、適度にノリが良くてカッコいい。

19.Love Will Set You Free(2011)
「サーペンス・アルバス」以降は聴いてない、と30年以上の空白がある人には朗報である。その30年間のホワイトスネイクのホワイトブランク、特に21世紀に入って以降は結構いい曲が多かった。聴いてみるといいと思います。この曲は「Forevermore」収録。骨太なリフ、キャッチーなコーラスと、80年代白蛇ファンにもスッと受け入れられるサウンド

18.Love Hunter(1979)
アルバム「Love Hunter」タイトル曲。「Long Way From Home」、「Walking In The Shadow Of Blues」といった名曲も収録されているが、個人的にはツェッペリン風のウネウネしたキーボードとブリティッシュ・ブルーズサウンドのこれが一番好き。初期の代表曲。

17.Now You're Gone(1989)
「Slip Of A Tongue」収録。曲の素晴らしさの割にあまり知られていない気がする。「Here I Go Again」系統のロックバラード。スティーブ・ヴァイのイントロとソロも感動的。

16.Give Me All Your Love(1987)
「サーペンス・アルバス」収録。
「サーペンス・アルバム」と誤って覚えてる人が多いけど、アルバス。というか邦題だから別に無理に覚えなくてもいい。アメリカでは「Whitesnake」、イギリスでは「1987」というタイトルのアルバムだ。原題より分かりづらい邦題をつけるんじゃないよ。
傑作の中では地味な印象の曲ではあるものの、良くまとまったロックンロールソングです。ライブでは定番。

15.One Of These Days(2011)
「Forevermore」収録。軽やかなアコースティックのメロディとカヴァデイルの味わい深いヴォーカルが魅力的な名曲。ホワイトスネイク好きでこの曲を聴いてないのはもったいない。

14.Judgement Day(1989)
「Slip Of A Tongue」収録。ツェッペリンの「Kashmir」のパクリやないか、と言われればまあ雰囲気的にはそんな感じなのだが、哀愁も漂う大作。イントロとサビのフレーズがどう聴いてもスーパーマリオの効果音にしか聴こえないのは僕だけなのでしょうか。

13.Summer Rain(2008)
「Good To Be Bad」収録。ゆったりとした優しいメロディが魅力の名曲。カヴァデイルの歌声も極上。なにげに名盤だと思う。

12.Straight For The Heart(1987)
「サーペンス・アルバス」収録。キーボードが爽快な青春胸キュンハードポップ調で、あまりホワイトスネイクらしくはないのだけど、名曲。アルバムの後半にこういう息抜き的な曲があるあたりもやはり名盤。ライブでやっているのを聴いたことはないが、本当はやってほしい。

11.Bad Boys(1987)
「サーペンス・アルバス」収録。バンドを代表するハードロックチューン。ジョン・サイクスの這いずり回るようなギターリフと華麗なソロ、カヴァデイルのシャウトが冴えわたる。最初の犬の遠吠え的シャウトはダサかっこいいということでご勘弁。

10.Love Ain't No Stranger(1984
「Slide It In」収録。個人的には「Slide It In」はホワイトスネイクの最高傑作だと思っている。ブルージーさと大衆性がいちばんちょうど良くブレンドされていて、演奏もカッコ良い。こちらはライブでは必須の代表曲の一つ。哀愁あるオープニングとライブ映えするコーラスが良い。

9.Ain't No Love In The Heart Of City(1978)
代表曲でもあり、ホワイトスネイクサウンドにぴったりなのだが、実はカヴァー曲だと最近知った。R&B系のグループが4年前に出していた曲らしい。それはさておいても、感動的なブルーズのバラード。渋くてカッコよすぎる。

8.Standing In The Shadow(1984
「Slide It In」収録。適度なスピード感と緊張感、キャッチーさを兼ね備えた、70年代英国ハードロック感ある名曲。アメリカをターゲットにした「サーペンス・アルバス」以降は、こういった哀愁はかなり薄らいでしまった。

7.Here I Go Again(1982&1987)
元々は「Saints And Sinners」に収録されていた曲を「サーペンス・アルバム」でリメイクしたら大ヒットした曲。こういう時は「オリジナル版の方がいいね、俺は」と言った方が玄人感が出るのだろうが、甲乙つけがたいです。1982年のバージョンは、とにかくジョン・ロードのオルガンが素晴らしい。リアルタイムで聴いた人は、とんでもない名曲だわ、と思ったに違いない。1987バージョンはより過剰でゴージャス、爽快になっていて、これはこれでいい。80年代ハードロックを代表する曲の一つ。

6.Crying In The Rain(1982&1987)
これも「Here I Go Again」同様、「Saints And Sinners」収録曲を「サーペンス」でリメイク。1982バージョンはよりブルージーなのだが、この曲に関してはリメイク版の方が個人的には好き。カヴァデイルの歌声はパワーアップしていて、ジョン・サイクスのギターソロも超絶!

5.Is This Love(1987)
「サーペンス・アルバス」収録の大ヒットバラード。ほろ苦いメロディとソウルフルな歌声が魅力的。当初はティナ・ターナーに提供するために書かれたが、結局自分で歌った。

4.Still Of The Night(1987)
80年代ホワイトスネイクと言えばこの曲、なゴージャスロックチューン。というのはサウンドの話であって、曲のベースはやはりブルージーツェッペリン風。カヴァデイルの咆哮のサイクスのギターサウンドが迫力満点。

3.Don't Break My Heart Again(1981)
この曲や次の「Fool For Your Loving」みたいな曲こそホワイトスネイクの真骨頂だと思う。リズム感ある正統派のブリティッシュ・ロックサウンドとメロディの良さ、演奏力が際立つ名曲中の名曲。

2.Slow And Easy(1984
「Slide It In」収録。ブルージーさ満点なのにキャッチーでめちゃくちゃライブ映えする名曲。なんといってもコージー・パウエルのドラミングが神懸かり的。ドラムは手数が多けりゃいい訳じゃない、というのをこの曲を聴くと感じさせられる。

1.Fool For Your Loving(1980&1989)
「Ready An' Willing」収録。のちに「Slip Of The Tongue」用にリメイクされた。この曲に関してはオリジナル版の方がいいと思う。ソウルフルで気だるい感じ、ニール・マーレイのベースラインが最高だ。メタリックなホワイトスネイクもいいのだけど、やっぱりこの渋さが本領です。


80年代に名声のピークを迎えたあとも、ホワイトスネイクはメンバーを変えながら作品を作り続け、ツアーを止めることはなかった。だからこそ、2005年くらいにようやくハードロック/ヘヴィメタルを聴きだした僕ですら何回か彼らのライブを観ることができたのだ。
現在カヴァデイルはコロナ渦明けのフェアウェル・ツアーを計画中だという。デビューから40年以上。その誇り高いキャリアにどう幕を下ろすのか(あるいは続けるのか?)、ホワイトスネイクに注目である。