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アイアン・メイデンのアルバムを聴くという行為は、興奮と感動、意外性に満ちた小説を読み進めていくのに近い体験だと個人的に思っている。聴き終えた時の満足感や、「いい物に触れることが出来た」という充実感は何物にも代えがたい。 リズムの速さ、激しく…
言うまでもなく、アメリカはロックミュージック最大の市場であり、また最大の輸出国である。あらゆるカルチャーの中心であり、世界はいつでもアメリカの方を向いている(いまのところは)。アメリカで成功することは、つまり世界で成功したのとほぼ同義であ…
影響力、売上、存在感という点を考慮すると、メタリカこそが史上最大のヘヴィメタルバンドである。スラッシュメタルの先駆者であり、90年代以降はヘヴィロックがメインストリームに浸透するための門戸を開く原動力となった。メタリカが居なければ今のヘヴィ…
スターウォーズのオープニングテーマを聴けば、誰でも高揚する。 緊急地震速報のアラーム音を聴けば、誰でも身構える。 極論を言うと、AC/DCの音楽はそれに近い物だと僕は思う。 どこの国、どの時代の人間でも、このサウンドに体は反応するのではないかと。A…
1974年のデビュー以来ヘヴィメタルという音楽ジャンルを牽引し続けてきた鋼鉄神、ジューダス・プリースト。 初期はプログレ寄りのハード・ロックだったが、1978年の「Stained Class」、そして1980年の「British Steel」で、より重厚でスピード感あるヘヴィメ…
20世紀最後のモンスターバンド、ガンズ・アンド・ローゼズ。 彼らは2021年現在、実質5枚しかオリジナルアルバムを出していない。ロック史に残るデビュー作「Appetite For Destruction」、ミニアルバム的な位置付けの「GN'R Lies」、クリエイティビティのピー…
現在解散ツアーを行っているKiss。 これまで何度か「最後のツアー」と銘打ったツアーをやってきたが、ここ数年のポール・スタンレーの言葉を見ると、今回は本当に最後だと考えた方が良さそうだ。Kissというバンドは、「過大評価されている」と思われがちだが…
以前も紹介したが、僕らのヒーロー、ロブ・ハルフォードのインスタは傑作だ。 布教活動の一環として、我らが深く敬愛するメタルゴッドの直近の動向を晒していく。 東京タワーイェーイ! Slayerのメンバーと! Tacocat、逆から読んでもTacocat…。 グレンと楽…
ロックカルチャーは、もともと「既成概念への対抗」や「自由の信奉」といった、どちらかというとリベラル寄りのイデオロギーを含有している。 つまり、成り立ちからしてLGBT権利拡大との親和性が高い。 アーティスト達がLGBTであるかどうか、というのは、彼…
ビートルズが解散して一番活き活きしていたのは他でもない、ジョージ・ハリスンだった。ビートルズ時代から実力は認められていたが、2人の世紀の天才の影にはどうしても隠れてしまっていた。エリック・クラプトンやボブ・ディラン、ローリング・ストーンズな…
音楽プロデューサーというのはあまり表には出てこないが、世界にはスタープロデューサーが数多く存在する。その頂点に立つ一人がナイル・ロジャースだ。1970年代にディスコグループ、Chic(シック)でヒットを連発、80年代以降はマドンナ、デイヴィッド・ボ…
ロックは死んだ、と思っているだろうか。 だとしたら、殺り損ねたようだ。 2010年代にも多くの素晴らしいロックバンド達、本物の音楽を追求するロックバンド達が誕生した。 2020年になる前に、2010年代に登場した未来を担うロックバンド達を一旦おさらいして…
「ボンジョビ」という名前は良く聴くし、イッツマイライフという曲も知っているし、「ウォ~⤴オ~⤴」みたいな曲、あれもボンジョビじゃない? というくらいの人が世間的には多いかと思う。人の名前なんだかバンド名だかは良くわからんけどたまに東京ドームで…
5大プログレバンドの1つ、ジェネシスのドラム&ヴォーカルとして活動後、ソロでさらなる成功を収めたフィル・コリンズ。CD売り上げは1億5000万枚以上、80年代〜90年代にかけては世界で1番忙しい男とすら言われた。 ただの80年代ポップスター、と思われがちだ…
1960年代、アメリカ市場においてビートルズに渡り合っていたのはローリング・ストーンズではなく、モータウンのアーティスト達だった。 一瞬で聴き手の耳を奪う華やかなキャッチーさ、軽やかなリズムに滑らかなメロディ、清潔感のあるファッション。 ベリー…
その52年の生涯で60枚ものアルバムを発表したフランク・ザッパ。1993年に亡くなった後も大量の未発表作品が発表され続けている。 ジャンル、国境、人種、あらゆる枠組みを超越した彼の音楽は現代のミュージシャン達に多大な影響を与えた。今回は20世紀を代表…
普段あまり音楽、洋楽に触れない人も、「ボヘミアン・ラプソディー」のライブ・エイドでのパフォーマンスには心打たれたのではないだろうか。 映画の中のみならず、クイーンのライブエイドでのパフォーマンスは、元々「ロック史上最高」と評されてきた伝説的…
ハンサムなルックスや奇抜なメイクなどでポップアイコンとして名高いデヴィッド・ボウイ。しかし彼の一番の偉大さは、やはりその音楽の素晴らしさにある。 ジギー・スターダストからベルリン三部作、そして80年代半ばの華やかさまで、世界で最もリスペクトさ…
音楽史に残る天才プリンス。作詞、作曲、プロデュース、ヴォーカル、ギター、キーボード、ベース、ドラム、全てを世界最高レベルでこなした彼は、リリースしただけでも600曲以上、未発表曲はアルバム100枚分以上とも言われる膨大な数の楽曲を書いてきた。フ…
誇張ではなく、今や日本のハードロック/ヘヴィメタルはヴィジュアル系、アイドル型など、他の国には無いタイプのバンドを産み出すユニークな市場として、世界のヘヴィメタルシーンで独特な地位を確立している。 下記では、Kerrang、Loudwire、Metal Hammerな…
ビートルズ、ローリングストーンズ、レッド・ツェッペリン、ザ・フー、クイーン、ピンク・フロイド、デヴィッド・ボウイ。 戦後のロック文化はイギリスを中心に形作られたと言っていいだろう。 ハードロックにおいてはレッド・ツェッペリン、ブラック・サバ…
スウェーデンと並ぶ北欧のメタル大国、フィンランド。2016年ホワイトハウスで北欧諸国のトップとサミットを行なった際、当時のオバマ大統領はフィンランドのヘヴィメタルに言及した。「フィンランドはおそらく一人当たりのヘヴィメタルバンドの数が世界で最…
ご存知の通り、スウェーデンはメタル超大国だ。 1986年にEuropeが「The Final Countdown」で世界を席巻して以降、時代を代表する重要なアーティストが次々と北欧諸国から誕生した。 スウェーデンは、今やハードロック/ ヘヴィメタルシーンの爆心地と呼んでい…
Korpiklaani(コルピクラーニ)はフィンランドのヘヴィメタル(フォークメタル)バンドだが、その独特な世界観(酒、村、森、神、闘いにまつわる)から日本では「森メタル」「旅メタル」と呼ばれている。日本での人気はとても高く、メタルファンなら大体みん…
東京は、今のところ世界最大の都市の1つという地位を保てている。また日本では音楽文化は非常に盛んであり、アメリカに次ぐ音楽市場を有している。 欧米のロックアーティストに取って、日本、東京という存在はビジネス面において大きい。そんな背景で、ビジ…
ジャケ買いという言葉があるように、音楽CDにおいてジャケットアートは大きな意味を持つ。音楽のイメージを表現、あるいは強調することが出来れば理想なのだが、世の中には予想のはるか斜め上を行く駄ジャケが数多存在する。今回はその駄ジャケ群の中でも選…
アビーロードスタジオ、ウッドストックなど、ロックの聖地は数あれど、1963年にオープンしたこのサンセット大通りのホテルほど数々の逸話を生み出した場所はない。 そしてそのことは、実はほとんど知られていない。日本語の紹介ページもほとんど見つけられな…
今でも、洋楽や洋画には邦題が付けられることが多い。それは英語が分からない日本人が多い為、作品のイメージを補足する意味で付けられている。 時として、「内容と違うじゃん」と議論を呼ぶことも少なくないが、また一方で作品を象徴する一語であったり、ダ…
(出典:rockandrollgarage.com)2019年2月の殿堂入りが決まっているDef Leppardは、メンバーの死、ドラマーの左腕切断など幾多の悲劇を乗り越えてきた。それでも1980年のデビュー以来一度も立ち止まることなく、親しみやすくも強力なロックサウンドを作り続…
映画「ボヘミアン・ラプソディー」のヒットにより、新たにクイーンの音楽に触れたリスナーが増えた。また映画でフレディーが弾き語りをした「Love of My Life」のように、あまりベスト盤では取り上げられなかった曲も知ることが出来たのではないだろうか。サ…