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ボン・ジョヴィの名曲40曲ランキング(2021時点)

ボンジョビ」という名前は良く聴くし、イッツマイライフという曲も知っているし、「ウォ~⤴オ~⤴」みたいな曲、あれもボンジョビじゃない?
というくらいの人が世間的には多いかと思う。人の名前なんだかバンド名だかは良くわからんけどたまに東京ドームでやってるよね、というくらいの。
それで普通です。
ボン・ジョヴィというのはバンド名で、そのヴォーカリストジョン・ボン・ジョヴィだ。
84年にデビューした、れっきとしたハードロックバンド。
日本人に取っては洋楽の入門編的なアーティストでもある。なんでこれが入門なのかといえば、それはもうシンプルに聴きやすいからだ。メロディが分かりやすい。いや、実際にはボン・ジョヴィの音楽はけっこう奥が深いし、年を経るごとに深くなっていっているのだけど、いったんそれは置いておく。
何にせよ、このボン・ジョヴィなるバンドが死ぬほど売れまくってきた一番の理由はやっぱり分りやすさだ(と、見た目のインパクトだ)。
デビューしてすぐ、まず日本で人気が出た。「Runaway」の鮮烈なイントロ、大衆性(つまり、分かりやすさ)、ハードロックとしてのシビれるようなかっこ良さをまるっと兼ね備えたバンドが出現し、まず日本のファンは気づいた。これは凄そうだぞ、と。
真っ先にそのことに気づきラジオを通じて広めていったのは言わずもがな、伊藤政則氏。
そんなボン・ジョヴィが本当にビッグな存在になったのは86年。3枚目の「Slippery When Wet」からのシングル、「Livin' On A Prayer」と「You Give Love A Bad Name」が大ヒット。
当時、アメリカの若者はみんなMTVという音楽チャンネルを見ていた。上記の2曲のビデオはそこで繰り返し放送された。分かりやすくて爽快で、都会的で、それでいて見た目も最高というボン・ジョヴィは死ぬほど売れた。一気に世界最大のロックバンドの一つに上り詰めたのだ。
そんなボン・ジョヴィも、すでにデビューから35年以上。もうすぐ還暦バンドになりつつある。好きなバンドは、ライブを見ておいた方がいい。
見られる内に見といた方がいい。
聴いてみて、もし好きになったらコンサートに足を運んでほしい。
たぶん2022年以降になる。
ハードロック界が産んだ最大のスターにして偉大なソングライター、ボン・ジョヴィの名曲40曲をランキング化した。

40. Miss Fourth of July(2004)
2004年にリリースされた未発表曲集、「100.000.000 Bon Jovi Fans Can't be Wrong」収録。「1億人のファンが間違ってるははずがない」。そう、これはアルバム売上1億枚を記念してリリースされた未発表曲、つまりボツ集だ。なんとボツ曲が40曲以上収録されている。しかもいい曲ばかりだ。このバンドの作曲能力はそれはもう尋常じゃない。この曲など、普通のバンドならベストアルバムに入って当然の楽曲だ。


39. Shot Through The Heart(1984
1984年のデビュー作「夜明けのランナウェイ」収録。
デビューアルバムの頃のボン・ジョヴィは、ちょっとだけギラギラしていた。でもまわりの他の長髪バンド達と比べれば品行方正さがにじみ出てしまっている。下ネタを連発したり、ステージで酒を煽ったりパンツを脱いだりはしなかった。ハラハラするようなメロディ展開がカッコ良い名曲。のちの「Born To Be My Baby」につながるような曲調。
ちなみにこの当時ボン・ジョヴィのことを一番評価していたのは日本のロック・ファンだった。ボン・ジョヴィアメリカやヨーロッパより先に、日本で売れたバンドだったのだ。


38.Come on Up to Our House(2016)
「This House Is Not For Sale」の優しく締めくくる曲。ボン・ジョヴィのバラードと聴いてイメージする壮大さは無いが、優しい雰囲気に包まれた温かいバラードだ。ジョンが継続しているホームレスや恵まれない子どもたちへの支援活動のテーマソングとも捉えられる。


37. American Reckoning(2020)
最新作「2020」収録。さきほどボン・ジョヴィの音楽は深くなっておる、と申したのはここら辺を指している。2020年、アメリカではブラック・ライブス・マターなる人種差別反対運動が起きた。それに対するボン・ジョヴィなりの回答だ。
俺は白人で、高齢者で、大金持ち。ジョージ・フロイド(亡くなった黒人)の気持ちなんか、俺には分かる訳ないんだ、というメッセージ響く。善人ぶらないところが偉い。

「2020」のレビュー。


36.Stick to Your Guns(1988)
「New Jersey」収録のドラマチックなバラード。このアルバムを作ってた時は絶好調で、とにかく曲が書けて書けて仕方ない、という状態だったことが分かる。
だから2枚組にする予定だったのだが、なんやかんや多分レコード会社の意向で、1枚に無理やりぶち込んでいる。
全部名曲となるとアルバムとしては流れもへったくれもなく、要するにこの「New Jersey」というアルバムはめちゃくちゃ凄いのだけど、グチャグチャでもある。次から次にホームランバッターに出てくるような感じだ。


35.I'll Sleep When I'm Dead(1992)
「Keep The Faith」収録のヘヴィなパーティーロックチューン。この手の曲をボン・ジョヴィは定期的に書いているし、ライブで欠かさずにやっているところを見ると、多分好きなのだろう。


34.Any Other Day(2006)
「Lost Highway」収録。そもそもこのアルバムは、「Who Says You Can't Go Home」が予期せぬヒットになったので、「カントリー風の曲を何曲か出したらボロ儲け間違いなし」的に何曲か作ったら結構たくさん書けたので、もうこれがアルバムでいいか、という流れでリリースされた。だからアルバム全体が爽やかな青空カントリー調になっている。クセがない。スッキリいける爽快な名曲。


33.Story of My Life(2005)
「Have a Nice Day」の最後の曲。曲調はボン・ジョヴィらしい朗らかで少し哀愁のあるロックなのだが、歌詞がズバ抜けて良い。発売当時高校1年生だった僕はこれを聴いて、よし後悔しないよう毎日を充実させて生きよう、と思い、当時好きだった子に何の前触れもなく告白をしてしまった。告白というのはそういうものではない。
和訳した。↓チャンネル登録は別にしてもしなくても良い。

32.Hearts Breaken Even(1995)
「These Days」収録のバラード。ジャケットも茶色くてつまらないし、ジョンの髪型も中途半端だし、地味なイメージが強いアルバムなのだが、いい曲は多い。というかボン・ジョヴィのアルバムでいい曲がそこまで多くないアルバムは2ndくらいだ。あと2015年の「Burning Bridges」もいまいちなのだけど、あれはちょっと経緯があるのでいつか説明したい。地味アルバムの後半にもこんな名曲が転がっている、これがボン・ジョヴィのすごいところ。


31.All About Lovin' You(2002)
Bounce」収録のバラード。これも世間的には印象が薄いアルバムらしい。前作「Crush」のインパクトが強かったからなのだろうけど、これも発売当時は「よもや最高傑作か」と絶賛された実は名作である。捨て曲はほぼ無い。壮大なバラードで、ミュージック・ビデオもカッコいい。


30.Rollercoaster(2016)
「This House is Not For Sale」収録。このアルバムを最初聴いたとき、正直微妙だと僕は感じていた。曲自体はいいのだけど、サウンドにかなり違和感があった。声がだいぶ加工されてる感じで、その違和感は今もちょっとある(何曲か、自然なサウンドの曲もあるけど)。この曲もアルバム版を聴くと、なんだか機械的な感じがしてしまう。だけどライブ版はすごくいい。曲自体はスピード感あるアップテンポな名曲。


29.Never Say Goodbye(1986)
「Slippery When Wet」収録。80年代風というか、古臭いと言われればそれもそうなんだけど、そのベタさな結構日本人向きなんだと思わられる壮大なバラード。アルマゲドンの主題歌が好きですか。じゃあこれも好きです。歌詞もなかなかいい。
和訳した。↓


28.Pictures of You(2013)
「What About Now」収録。これもあまり評判よくないが、とてもいいアルバムです。古参ボン・ジョヴィファンの中には、アルバムの評価を「ハードロック度」で決めてしまう人たちがいるが、ボン・ジョヴィというのはそんな枠を大きく飛びぬけたところにいる存在なのである。このアルバムはハード・ロックではないかもしれないが、いい物はいい。壮大さ一辺倒ではない、ワザありの名バラード。


27.Wild in The Streets(1986)
「Slippery When Wet」を締めくくる疾走感あるロックチューン。「Slippery When Wet」とうのは日本では「ワイルド・イン・ザ・ストリーツ」というこの曲のタイトルが付けられて売られているアルバムで、「Livin' On A Prayer」やあのカップヌードルの曲が収録されている名盤だ。だいたいボン・ジョヴィの最高傑作というと、このアルバムが挙げられる(自分はCrushに一票を入れますが)。
80年代のハードロックらしい、華やかで爽やかですこし切なさもあるメロディの名曲。


26.Mystery Train(2000)
「Crush」収録。ご存知「イッツ・マイ・ライフ~我が人生~」が収録されているアルバムだ。そんな邦題はついていない。名作だ。
完成度でいえば、「New Jersey」かこの「Crush」が最高傑作。バラエティに富んでいるという意味ではこちらが勝ち。
聴きやすさ100点で、ポップありハードロックあり、あまり文句のつけどころが無い。
この曲はつむぐようなギターメロディが魅力的な哀愁漂うミッドテンポの名曲。


25.Right Side of Wrong(2002)
Bounce」収録。くり返す。地味だと思われてるアルバムの後半ですら名曲だらけなのがボン・ジョヴィの本当にすごいところだ。こちらは静かでありながらドラマチックなピアノバラード。冬に聴きたい。
和訳した。


24.Keep The Faith(1992)
「Keep The Faith」タイトルトラック。「キープ・ザ・フェイス」ってカトゥーンの?と思った人、君はまだ許そう。
カトゥーンのパクリじゃん、といったやつ、お前は許さない。
パクリも何も、「Keep The Faith」というのは一般的な表現であり、ではカトゥーンがボン・ジョヴィをパクったのかというと、別にそういうわけでも無いと思う。
ジョンがカラオケよろしくマラカスをシャカシャカするでお馴染みのノリの良いヘヴィなハードロックチューン。


23.This Ain't a Love Song(1995)
「These Days」収録の名バラード。多分、ライブも含めてジョンの歌声が一番安定してうまかったのがこの時代(1995年前後)。この年のウェンブリーのライブ映像は必見です。


22.When We Were Us(2018)
2018年、「Walls」とともにアルバム収録なしで単発でいきなり発表された(のちに「This House Is Not For Sale」デラックス版には収録されたが、正式にはアルバム収録曲ではない)。前作の「This House Is~」にはここまで完成度が高いロックチューンは無かったので、最初聴いた時はちょっとびっくりした。爽快なサビと哀愁のあるメロディ展開が絶妙。ジョンの声も改善されているし、アルバムに収録されなかったのがもったいない。


21.Edge of A Broken heart(2004)
ボツ曲集「100.000.000 Bon Jovi Fans Can't Be Wrong」収録。傑作「Slippery When Wet」を作っていた時に書いていた曲で、のちにジョンはこの曲をアルバムに収録しなかったことがミスだったと認めている。シングルカットされてれば普通にヒットしてたはずの蔵出し名曲。80年代ど真ん中のキラキラしたキーボード、やたら大きく響くギターサウンド、ああ、懐かしい!(90年生まれですが…)


20.Wild is The Wind(1988)
「New Jersey」収録。カッコいいアコースティックギターの音からだんだん盛り上がる超絶ロックバラード。このアルバムには4曲ほど名バラードが収録されているが、どれも圧倒的に完成度が高いので印象はかぶらない。「New Jersey」にはベストに必須の曲が3
〜4曲入っているのでこの曲は収録されないが、同クオリティ。


19.Bad Medicine(1988)
「New Jersey」収録のロックチューン。代表曲の一つで、日本でも昔サンヨーのcmで使われたりしていた。パーティロック的ではあるのだけど、そこらのバンドとは楽曲とコーラスの完成度が段違いだ。


18.These Days(1995)
「These Days」のタイトルトラック。長い曲なのだけど、展開が豊かで飽きさせない。最初のピアノの語りから終盤のギターソロまで、序盤中盤終盤、スキがないと思うよ。


17.Who Says You Can't Go Home(2005)
「Have a Nice Day」収録のカントリー調のロックチューン。2005年にアルバムが発売されたとき、まっ先に好きになったのがこの曲だった。気づけばカントリーロックチャートで全米1位、ベストアルバムにも収録され、ライブでも必須の曲になり、よくぞここまでビッグになってくれた、と感無量。アンセム風じゃないのに代表曲入りしているほぼ唯一のロックチューン。

こういう使われ方もする。和訳しといた↓


16.Have a Nice Day(2005)
「Have a Nice Day」タイトルトラック。このアルバムは日本でオリコン1位にもなり、35万枚と当時の洋楽としてはめちゃくちゃ売れた。「Livin' on A Prayer」「It's My Life」系のアンセム。この曲でボンジョヴィを知った、と言う人も結構いるはずだ。


15.Someday I'll Be Saturday Night(1996)
ベストアルバム「Cross Road」収録の、月曜日におふろをたいて火曜日におふろへ入り、的名曲。歌詞は似てるけどまったく違う。軽やかなメロディと、勇気をもらえる前向きな歌詞で、まじめに聴いてもらえれば、「It's My Life」級に日本ではウケるはずだと思われる名曲です。


14.Always(1996)
こちらもベストアルバム「Cross Road」収録。ボン・ジョヴィの一番有名なバラードだ。ベタ過ぎると言えばそうなのだけど、ヴォーカルが熱いので「出来過ぎ」感はあまりない。最近またライブでやるようになった。ジョンが声を絞り出しながら頑張ってる様子に、長いこと付き合ってるファンとしては胸をやられます。

この大合唱はなかなか伝説級。和訳↓


13.We Weren't Born To Follow(2009)
「The Circle」収録。ボン・ジョヴィ最後のハードロックアルバムとも言えるのがこの「The Circle」だ。特にこのオープニング曲は「Born To By My Baby」風の見事なアンセム。リッチーのギターソロも熱く、100点です。確かこのときMステにも出てた。


12.Runaway(1984
デビュー作「夜明けのランナウェイ」のタイトル曲。イントロがめちゃくちゃカッコいい。マサ・イトー氏がラジオでかけて、世界に先駆けて日本でブレイク。もともとジョン・ボン・ジョヴィを「歌手」としてデビューさせようとしていた時に録音した曲で、後ろで演奏しているのはバンドメンバーではないセッション・ミュージシャンたち。


11.Wanted Dead or Alive(1986)
「Slippery When Wet」収録。こちらも代表曲の一つ。なのだけど、いまいち印象が薄いのは、ボン・ジョヴィ風コーラスが無いから。実際、爽快感はそこまでない渋い曲だと思うのだが、目が覚めるような独特なメロディだ。僕は最初聴いた時、なんだかよく分からなかったが、名曲だと言われているので何度も聴いているうちにスルメ的に好きになっていった。一般的にはスルメソングとは多分捉えられていない。人によるんでしょう。なんだそりゃ、微妙なの?と聴かれれば、めちゃくちゃかっこいい。


10.Blood on Blood(1988)
「New Jersey」収録。ジャーン!ダン、ダン、ダダダン・・・のイントロだけで嗚呼あの感動がよみがえる。一時期、この曲がライブのオープニングを飾っていた。最高だった。一番コンサート映えする曲だと思う。名曲だけど、ベストアルバムからは外れがち。このアルバムから選ばれ過ぎてバランスが悪くなるからだ。でも「Lay Your Hands On Me」よりこっちじゃないだろうか。
モスクワ公演。これも伝説です↓


9.Just Older(2000)
「Crush」収録。それまでのボンジョヴィのロック曲とはちょっと変わった、ポップさも兼ね備えた爽快ロックチューン。以後はこの感じが定番となっている。「古くない、ちょっと年を取っただけ」。分かるような分からないような、なんだかいい歌詞です。


8.Dry County(1992)
「Keep The Faith」収録の10分に及ぶ大作。10分と長いから聞くときに身構えてしまうが、聴いてみるとちゃんとわかりやすいボンジョヴィ節のメロディ。少し異色なのが、展開の豊かさだ。静かなオープニングや終盤の超絶インストなど、これはハードロック好きはなかなか燃える曲だと思う。


7.Bed of Roses(1992)
「Keep The Faith」収録のバラード。これも長めだけど、とりあえずサビまで待ってちゃんと聴いてほしい名曲の名曲。


6.You Give Love a Bad Name(1986)
「Slippery When Wet」収録のカップヌードルチューン。あれ、誰が歌ってたんだろう。声が似てて不思議でした。邦題「禁じられた愛」。最もよく知られる曲の一つで、80年代のロックシーンを代表する曲の一つでもある。この曲のビデオが、ボンジョヴィの世界での人気に火を付けた。


5.I'll Be There For You(1988)
ボンジョヴィのバラードと言えばやはりこの曲。リッチー・サンボラがいたときはライブでは彼が歌っていることがよくあった。メロディが美しく、ピュアで、完璧な名曲。終盤の「Wo~Wo~Wo~」のところは感涙。


4.Born To By My Baby(1988)
「New Jersey」収録。今はないのだが、かつてボン・ジョヴィのライブではステージ上に客が何人か入れる「Bon Jovi Bar」なるスペースが設置されていた。僕は2005年に一度だけ、10分だけ、ここに入れたことがあり、その時演奏してたのがこの曲だった。だから思い入れも深い。緊張感の途絶えない鮮烈なメロディ展開、美しいコーラスと、ボンジョヴィロックチューンの最高傑作の1つ。


3.It's My Life(2000)
「Crush」収録。チャート上の数字以上に、この曲がシーンに与えたインパクトは大きかった。ボンジョヴィを2期に分けるとすればこの曲以前と以後、とすら言っていいと思う。
90年代、やや落ち着き気味の印象だったバンドの完全復活を決定付けた。登場人物のトミーとジーナは「Livin' on a Prayer」の登場人物でもあり、「Livin' on a Prayer」の続編とも捉えることができる。ここぞというところで決定的な曲を出せるあたりも、ボンジョヴィのすごいところ。


2.Livin' On a Prayer(1986)
「Slippery When Wet」収録。当初ジョンはこの曲が出来上がった時、「悪くはない」程度に思って、本当にサントラに提供しようと動いたが、ほかのメンバーに止められて事なきを得たらしい。ボンジョヴィの楽曲が伝えるメッセージが今でもそうであるように、労働者階級側からのアンセムであり、明らかに他の80年代バンド(Van Halen、Motley Crueなど)のパーティーロックやグラムメタルとは一線を画した名曲。


1.In These Arms(1992)
曲の完成度で見たとき、ボンジョヴィの最高傑作はこの曲だと個人的には思う。感動的なメロディとコーラス、ジョンの見事なヴォーカル。強力なベースラインとドラミングが印象的で、バラードではない。実はディヴィッド・ブライアン作。


2018年にはロックの殿堂入りも果たし、ありとあらゆる栄誉、名声を手にしたボン・ジョヴィ。もともとボン・ジョヴィというバンドはヴォーカリストジョン・ボン・ジョヴィをスターとして売り出すためのバックバンドで、数週間で終わるはずのプロジェクトだった。
それがほぼ同じメンバーで35年続いているという状態なのだ。リッチーが抜けたのはほんあに痛いが、これは致しかたない。
ジョンに言わせれば、「バンドに所属するというのは無期懲役ではない。」

愚直なまでにコンサートと創作活動を続ける彼らは、昨年最新作「2020」をリリース。
パンデミック、人種差別、貧富の拡大…。
世界中の苦しむ人々に向けて恩返しを始めたボン・ジョヴィ
誰になんと言われようと前を見据え続けるバンドがこれまで生み出してきた名曲の数々に、改めて触れてみよう。