2019-01-01から1年間の記事一覧
インパクトのある歌声、奇抜なファッション、チャーミングなキャラクター。80年代の洋楽を語る上で避けては通れないのが、シンディ・ローパーだ。「We are The World」でやたら目立っていた女性、として認識している人も多いと思う。あの音楽の神々の中にお…
2020年現在、一般的な日本人は英語を話せない。英語を話せるというだけでチヤホヤされるのは、先進国では日本くらいのものだ。 ただしこれは、英語を話せなくても日本なら問題なく暮らしていけるから、という合理的な事情によるところが大きい。 しかしエン…
1974年のデビュー以来ヘヴィメタルという音楽ジャンルを牽引し続けてきた鋼鉄神、ジューダス・プリースト。 初期はプログレ寄りのハード・ロックだったが、1978年の「Stained Class」、そして1980年の「British Steel」で、より重厚でスピード感あるヘヴィメ…
20世紀最後のモンスターバンド、ガンズ・アンド・ローゼズ。 彼らは2021年現在、実質5枚しかオリジナルアルバムを出していない。ロック史に残るデビュー作「Appetite For Destruction」、ミニアルバム的な位置付けの「GN'R Lies」、クリエイティビティのピー…
現在解散ツアーを行っているKiss。 これまで何度か「最後のツアー」と銘打ったツアーをやってきたが、ここ数年のポール・スタンレーの言葉を見ると、今回は本当に最後だと考えた方が良さそうだ。Kissというバンドは、「過大評価されている」と思われがちだが…
長く伸びた、曲がりくねった道。 あなたの扉へと続く道。 決して消えることの無い、心の道。私はその道を見たことはあります。 その道を辿ると、いつもここに来てしまいます。 あなたの扉へと続く道なのに。嵐の夜、大雨にさらされた道なのに、その日流し続…
ヘヴィメタルファンに取っては言葉を失うようなニュースだが、6月17日、Megadethのフロントマン、デイヴ・ムステインが咽頭がんと診断されたことをインスタグラムで発表した。 すでに1.4万件を超える激励コメントが寄せられている。日本のファンのみんなも、…
以前も紹介したが、僕らのヒーロー、ロブ・ハルフォードのインスタは傑作だ。 布教活動の一環として、我らが深く敬愛するメタルゴッドの直近の動向を晒していく。 東京タワーイェーイ! Slayerのメンバーと! Tacocat、逆から読んでもTacocat…。 グレンと楽…
ロックカルチャーは、もともと「既成概念への対抗」や「自由の信奉」といった、どちらかというとリベラル寄りのイデオロギーを含有している。 つまり、成り立ちからしてLGBT権利拡大との親和性が高い。 アーティスト達がLGBTであるかどうか、というのは、彼…
6月8日、ブラジルのヘヴィメタルバンドAngraのオリジナルヴォーカリスト、アンドレ・マトスが死去した。心臓発作と見られている。 多くのアーティストから追悼の声が集まっている。 世界のヘヴィメタルシーンにおいてブラジルの地位を高め、メロディックパワ…
画像出典:olc.co.jp ご存知の通り、東京ディズニーリゾートを運営しているのは三井不動産と京成電鉄が作ったオリエンタルランドという会社であり、アメリカのウォルト·ディズニー社の直営ではない。オリエンタルランドはウォルト·ディズニー社とライセンス契…
画像出典:drummerszone.com 2019年7月号のBurrn!誌に掲載された、Avantasiaで来日したエリック・マーティンへのインタビューは、ファンを複雑な気分にさせるものだった。パットが亡くなった後の後任ドラマー、マット・スターの演奏にイラ立っていたこと。 バ…
ビートルズが解散して一番活き活きしていたのは他でもない、ジョージ・ハリスンだった。ビートルズ時代から実力は認められていたが、2人の世紀の天才の影にはどうしても隠れてしまっていた。エリック・クラプトンやボブ・ディラン、ローリング・ストーンズな…
僕はお酒があまり好きじゃない。すぐ頭が痛くなるから飲むのもあまり好きじゃない。 本当に仲の良い友達や、尊敬している人、気になる女の子など、心から「この人の話を聞きたい、この人と仲良く過ごしたい」と思わない限り、お酒は別にいらないと思っている…
音楽プロデューサーというのはあまり表には出てこないが、世界にはスタープロデューサーが数多く存在する。その頂点に立つ一人がナイル・ロジャースだ。1970年代にディスコグループ、Chic(シック)でヒットを連発、80年代以降はマドンナ、デイヴィッド・ボ…
(画像出典:tokyodisneyresort.jp) 5月末〜6月初めの数日間、TDLのパン・ギャラクティック・ピザ・ポートでセルフレジ(事実上の食券機)が試験的に導入されたことで、ネット上では賛否両論になっているらしい。試験期間中はクレジット使用不可、外国語対応…
きっかけが何であれ、「プリンスを聴いてみたい」と思った時点で、あなたは上位3%の音楽好きに入るだろう。テレビドラマを見て、人気ゲームをダウンロードして、Youtuberの動画を見ているだけでは「プリンスの音楽を聴いてみよう」なんて発想には至らないと…
ロックは死んだ、と思っているだろうか。 だとしたら、殺り損ねたようだ。 2010年代にも多くの素晴らしいロックバンド達、本物の音楽を追求するロックバンド達が誕生した。 2020年になる前に、2010年代に登場した未来を担うロックバンド達を一旦おさらいして…
18才の頃ロンドンでスカウトされたパティは、いくつかの雑誌でモデルとして働いた。 しかし彼女はひどい出っ歯だった。現場のカメラマン達は言った。 「口を閉じてくれ!いったい、こんなネズミかウサギみたいなモデルを連れてきたのはどこの担当者だ?」し…
「ボンジョビ」という名前は良く聴くし、イッツマイライフという曲も知っているし、「ウォ~⤴オ~⤴」みたいな曲、あれもボンジョビじゃない? というくらいの人が世間的には多いかと思う。人の名前なんだかバンド名だかは良くわからんけどたまに東京ドームで…
2014年8月、俳優のロビン・ウィリアムズが亡くなった時、悲しんだのは人間だけではなかった。 カリフォルニア州ゴリラ・ファウンデーション保護センターのゴリラ「ココ」も、知らせを聞いて悲しんでいた。ココは、死という概念を理解していた。彼女は手話が…
5大プログレバンドの1つ、ジェネシスのドラム&ヴォーカルとして活動後、ソロでさらなる成功を収めたフィル・コリンズ。CD売り上げは1億5000万枚以上、80年代〜90年代にかけては世界で1番忙しい男とすら言われた。 ただの80年代ポップスター、と思われがちだ…
1960年代、アメリカ市場においてビートルズに渡り合っていたのはローリング・ストーンズではなく、モータウンのアーティスト達だった。 一瞬で聴き手の耳を奪う華やかなキャッチーさ、軽やかなリズムに滑らかなメロディ、清潔感のあるファッション。 ベリー…
日本武道館が開館した1964年、アメリカでも音楽の歴史の現場となるコンサート会場がオープンした。 ただしこっちはキャパシティ500人の小さな小屋。ハリウッドのサンセット大通りとノースクラーク通りの交差点の角にオープンしたこの施設はWhiskey a Go Go(…
その52年の生涯で60枚ものアルバムを発表したフランク・ザッパ。1993年に亡くなった後も大量の未発表作品が発表され続けている。 ジャンル、国境、人種、あらゆる枠組みを超越した彼の音楽は現代のミュージシャン達に多大な影響を与えた。今回は20世紀を代表…
ジャズの素養を持っているドラマーに、バンドのリーダーは尋ねた。 「今、世界で一番うまいサックス奏者は誰かな?」ドラマーは答えた。 「ソニー・ロリンズだろう。」リーダーは決めた。 「よし、じゃあこの曲ではソニー・ロリンズにサックスを吹いてもらう…
普段あまり音楽、洋楽に触れない人も、「ボヘミアン・ラプソディー」のライブ・エイドでのパフォーマンスには心打たれたのではないだろうか。 映画の中のみならず、クイーンのライブエイドでのパフォーマンスは、元々「ロック史上最高」と評されてきた伝説的…
ハンサムなルックスや奇抜なメイクなどでポップアイコンとして名高いデヴィッド・ボウイ。しかし彼の一番の偉大さは、やはりその音楽の素晴らしさにある。 ジギー・スターダストからベルリン三部作、そして80年代半ばの華やかさまで、世界で最もリスペクトさ…
音楽史に残る天才プリンス。作詞、作曲、プロデュース、ヴォーカル、ギター、キーボード、ベース、ドラム、全てを世界最高レベルでこなした彼は、リリースしただけでも600曲以上、未発表曲はアルバム100枚分以上とも言われる膨大な数の楽曲を書いてきた。フ…
2010年代前半、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の全盛期。それまでは裏方に過ぎなかったDJやプロデューサーが、一番カッコいい職業となった。 ライブもEDMが一番盛り上がる時代。 だから稼ぎもEDMのDJ達が郡を抜いていた。2013年、マイアミの…