海外メディアが報じる日本

海外メディアが日本の出来事をどう報じているか?解説付きで日々お届けします

2019-01-01から1年間の記事一覧

日本が世界に誇るハードロック/ヘヴィメタルバンド18選(2021年時点)

誇張ではなく、今や日本のハードロック/ヘヴィメタルはヴィジュアル系、アイドル型など、他の国には無いタイプのバンドを産み出すユニークな市場として、世界のヘヴィメタルシーンで独特な地位を確立している。 下記では、Kerrang、Loudwire、Metal Hammerな…

マーク・トウェイン号のお話。

サミュエル・クレメンズは7人兄弟の6人目として産まれた。小学4年生の頃に父がなくなり、彼は学校を辞めて働くことになった。18才の頃ニューヨークに移り、出版社で仕事を始める。 出版社で働きながら、彼は蒸気船の船頭になることを夢見た。「船頭になれば…

ブラックメタルの明るい未来。Abbath(アバス)の存在

ノルウェーのブラックメタルは、暗い過去を背負っている。教会への放火、バンドメンバーの殺害、自殺したメンバーの遺体写真をアルバムジャケットに使用、精神病患者の叫び声を収録、拷問、同性愛者の殺害、ステージ上での動物切断…。考えたくもないことだが…

英国が産んだ歴史的ハードロック/ヘヴィメタルバンド28選。

ビートルズ、ローリングストーンズ、レッド・ツェッペリン、ザ・フー、クイーン、ピンク・フロイド、デヴィッド・ボウイ。 戦後のロック文化はイギリスを中心に形作られたと言っていいだろう。 ハードロックにおいてはレッド・ツェッペリン、ブラック・サバ…

フィンランドが産んだ歴史的ハードロック/ヘヴィメタルバンド20選。

スウェーデンと並ぶ北欧のメタル大国、フィンランド。2016年ホワイトハウスで北欧諸国のトップとサミットを行なった際、当時のオバマ大統領はフィンランドのヘヴィメタルに言及した。「フィンランドはおそらく一人当たりのヘヴィメタルバンドの数が世界で最…

ポールとコリイの絆。

自殺した2人の友人に対し、あるミュージシャンが心ない投稿をした。「自殺なんて、腰抜けもいいとこだ!」その発言に、彼は反応した。「そう言ってしまうのは簡単なことだ。どんなに深刻な問題かを考えず、事実に背を向けて、何事も起こってないかのようなフ…

スウェーデンが産んだハードロック/ ヘヴィメタルバンド29選。

ご存知の通り、スウェーデンはメタル超大国だ。 1986年にEuropeが「The Final Countdown」で世界を席巻して以降、時代を代表する重要なアーティストが次々と北欧諸国から誕生した。 スウェーデンは、今やハードロック/ ヘヴィメタルシーンの爆心地と呼んでい…

シネイド・オコナーの戦い。

彼女は、壮絶な人生を歩んできた。全米に生中継された音楽番組で彼女は、アカペラで曲を歌い終えたあと、あろうことかカメラの目の前でローマ法皇の写真を破り捨ててみせる。 そしてこう言った。「本当の敵と戦いなさい。」想定外の事態に、周りのスタッフ達…

渋沢栄一の物語。

彼は農家で生まれ育った。ある日武士が、渋沢家にやってきた。 「おい、五百両をよこせ。」 栄一の父親は答えた。 「どうしてですか?我々は年貢をちゃんと収めているではありませんか。」 武士は言った。 「お前は誰のおかげで生きていられると思うんだ?お…

Humanic/ H.E.R.O(2019)

今のところ2019年のハードロック界最注目のニューカマーと言っていいであろう、デンマークの3人組H.E.R.Oのデビューアルバムが遂にリリース。読み方は「ヒーロー」だ。ニューカマーとは言うものの、2014年にはすでにシングル「Superpowers」をリリースしてお…

当然のように、僕は一人ぼっち。

〜 時間が過ぎて、まだ悔しさが残っていたら、僕はこの教会の塔から身を投げよう。みんな僕の絶望を分かってくれるだろうか。教会に集まった人たちがしゃべってる。 大変ね。 あのお母さんは息子さん一人を残して亡くなったのよ。 ここに居ても仕方ないわ。…

アヴリル・ラヴィーンの希望。

Head Above Water/ Avril Lavigne(2019)あれから色々あった。 流行とは残酷なもので、日本で一番有名な洋楽アーティストの1人であるアヴリル・ラヴィーンが今年新作を出したことはあまり話題になっていない。 そもそもアヴリル・ラヴィーンの知名度が日本…

Prequelle/ Ghost(2018)

多分、今欧米と日本で最も評価の差が著しいバンドがGhostだ。日本では最近ようやく名前が知られてきた程度だが、欧米ではフェスのヘッドライナークラスの超大物となっている。メタルを背負って立っているといっていいすぎではない。とはいうものの。Ghostの…

Greatest H.E.A.Ts/ H.E.A.T(2018)

すでにメロディアスハードの第一人者としての地位を築いているスウェーデンのH.E.A.T初のベストアルバム。 メロハーバンドとしては珍しくその評価は欧米でもほぼ同様の物となっている。というかFair Warning辺りが全く知られていない分、H.E.A.Tについては欧…

Been Meaning to Tell You/ Ina Forsman(2019)

フィンランドの24歳のシンガーソングライター「イナ・フォルスマン」の2ndアルバム。 これは素晴らしい。 ジャンルはブルースとされているみたいだけど、ピアノ、ギター、サックスを多用していて曲調はバラエティに富んでいる。 もちろん全曲彼女自身が作曲…

Piano and Microphone/ Prince(2018)

プリンスの未発表曲は全部で10000曲分以上あるらしい。 1万曲って。これは1983年自宅スタジオで収録されたピアノ弾き語り音源集。 去年発売された。音源集というか、自宅のピアノを適当に弾きながら歌ってたのをたまたまカセットに録音してた、くらいの内容…

欧米のレコード復権の波は、遅かれ早かれ日本に来る。

何年か前から日本でも一部の音楽ファンの中で「レコードが熱い!」「レコード女子」とか言われたりしてるけど、これはオシャレアイテムとしてレコードを扱っている向きが強く、音楽文化として復活したとは今のところ言いがたい。 普通の人が音楽を聴こうとし…

ミキミニ新顔問題

今年4月から東京ディズニーのミッキーとミニーの顔が変わる、という噂がマニア間で挙がっている。4月かどうかは分からないものの、普通に考えれば遅かれ早かれ変わると思う。アメリカ、パリ、上海、香港は変わったのに日本だけ今のまま、という訳にはいかな…

「支援と勇気付け」。

Strength in Numb333/ Fever333(2019)中継先ではあらゆる年齢、人種、宗教、性別の人が「変化」を求めてデモ暴動を起こしている。 女性記者が男性に「あなたは今日何をしに来たのですか?世界に、何を伝えたいのですか?」と聞く。 男性は叫ぶ。 「俺はみ…

「ソアリン」のオープン日と詳細発表。

長いこと道の脇で工事してた「ソアリン・ファンタスティック・フライト」の7/23オープンが発表されました。 アトラクション公式HPも開設されています。https://www.tokyodisneyresort.jp/treasure/soaring/ 海外のパークにはあるアトラクションなのでどんな…

Motley Crueが今年は動く。

涙、涙だった2015年のフェアウェルツアーは、モトリーに言わせれば「大規模ワールドツアー」とのフェアウェルであり、誰も解散なんて一言も言ってないよ、とのこと。 いや、明らかにあの時のコンサートは「これが最後」の空気だったし、みんなそう思ってた。…

コルピクラーニの邦題トップ10。

Korpiklaani(コルピクラーニ)はフィンランドのヘヴィメタル(フォークメタル)バンドだが、その独特な世界観(酒、村、森、神、闘いにまつわる)から日本では「森メタル」「旅メタル」と呼ばれている。日本での人気はとても高く、メタルファンなら大体みん…

「東京」にまつわる洋楽10曲。

東京は、今のところ世界最大の都市の1つという地位を保てている。また日本では音楽文化は非常に盛んであり、アメリカに次ぐ音楽市場を有している。 欧米のロックアーティストに取って、日本、東京という存在はビジネス面において大きい。そんな背景で、ビジ…

The Who、2019年中に新作発表。

そのむかし、The Whoは「日本で最も過少評価されてる洋楽ロックバンド」だった。今はちゃんと大物バンドとして扱われつつあるけど、やはり過少評価っぷりは凄いと思う。 言わずもがな、The Whoはスーパービッグなバンドだ。 欧米ではイギリスの3大バンドと…

音楽史に残る駄ジャケ11枚を厳選した。

ジャケ買いという言葉があるように、音楽CDにおいてジャケットアートは大きな意味を持つ。音楽のイメージを表現、あるいは強調することが出来れば理想なのだが、世の中には予想のはるか斜め上を行く駄ジャケが数多存在する。今回はその駄ジャケ群の中でも選…

勇気を出して15年ぶりくらいにダンボ鑑賞。

ダンボ公開は1941年だから、なんと78年前の映画だ。日本もアメリカもヨーロッパも絶賛戦争中でした。 この映画は個人的にはお母さんと檻越しに会うシーンが悲しすぎてちょっと観るのを避けてきたんだけど(火垂の墓理論)、3月に実写版が公開されるようなの…

「コンチネンタルハイアットハウス」が伝説的ロックの聖地である10の理由。

アビーロードスタジオ、ウッドストックなど、ロックの聖地は数あれど、1963年にオープンしたこのサンセット大通りのホテルほど数々の逸話を生み出した場所はない。 そしてそのことは、実はほとんど知られていない。日本語の紹介ページもほとんど見つけられな…

味わい深い洋楽の邦題トップ10。

今でも、洋楽や洋画には邦題が付けられることが多い。それは英語が分からない日本人が多い為、作品のイメージを補足する意味で付けられている。 時として、「内容と違うじゃん」と議論を呼ぶことも少なくないが、また一方で作品を象徴する一語であったり、ダ…

Soilwork/ 現実〜VERKLIGHETEN(2019)

Soilworkは今作で、音のメジャー化に完全に成功したと言っていいのではないだろうか。 当初デスメタルバンドだったが、ここにあるのはTrivium辺りを彷彿とさせるモダンヘヴィネスサウンド。ミッドテンポやアリーナサウンド、クリーンヴォーカルが増えた。要…

デフ・レパードの名曲20ランキング。

(出典:rockandrollgarage.com)2019年2月の殿堂入りが決まっているDef Leppardは、メンバーの死、ドラマーの左腕切断など幾多の悲劇を乗り越えてきた。それでも1980年のデビュー以来一度も立ち止まることなく、親しみやすくも強力なロックサウンドを作り続…