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スウェーデンが産んだハードロック/ ヘヴィメタルバンド29選。

ご存知の通り、スウェーデンはメタル超大国だ。
1986年にEuropeが「The Final Countdown」で世界を席巻して以降、時代を代表する重要なアーティストが次々と北欧諸国から誕生した。
スウェーデンは、今やハードロック/ ヘヴィメタルシーンの爆心地と呼んでいいだろう。

今回はスウェーデンが生んだハードロック/ヘヴィメタルバンド29のリストを紹介する。


Backyard Babies(バックヤードベイビーズ)

Hanoi Rocksの系譜を継ぐ、北欧を代表するバッドボーイズ・ロックンロールバンド。パンキッシュギターと哀愁あるメロディも魅力。


In Flamesイン・フレイムス

元々は叙情的なメロディが特徴のメロディックデスメタルの先駆者的な存在だったが、徐々にオルタナティブメタルに移行。メロデスの音楽性は保ちつつもキャッチーさやモダンな要素を取り込み、世界的人気バンドに。


Crushdiet(クラッシュダイエット)

2005年デビュー。80年代のグラムメタルを踏襲する音楽スタイルで、のちのCrazy Lixx、Reckless Love、Santa Cruzなど北欧グラムメタルブームの火付け役となる。デビュー直後にリーダーが自殺で亡くなるが、新ヴォーカリストを迎え活動を継続。


Arch Enemy(アーチ・エネミー)

元Carcassのマイケル・アモット率いる当代随一の人気を誇るメロディックデスメタルバンド。叙情と攻撃性がせめぎ合うサウンドが魅力。元々は男性ヴォーカルだったが2001年から女性ヴォーカルに変更。現在はアリッサ・ホワイト・グラズが務める。


Europe(ヨーロッパ)

北欧メタルの始祖。ドラマチックな曲展開と哀愁を帯びたメロディ、高い演奏力で衝撃的なデビューを果たし、直後に日本で火がつく。より商業的なサウンドへ移行した1986年「The Final Countdown」で世界25か国で1位を獲得。一時活動休止するが、2003年から活動を再開し、現在はプログレ的なアプローチのアルバムを製作している。


Hammerfall(ハンマーフォール)

1997年のデビュー以来安定した活躍と人気を誇るピュアメタルバンド。ManowarやJudas Priest系譜の大仰なサウンドが特徴。


H.E.A.T(ヒート)

2008年にデビュー、現在はエリック・グロンウォールを擁するスタジアムロック系メロハーバンド。メロハーにしては珍しく世界的にも人気が高い。


Yngwie.J.Malmsteen(イングヴェイ・マルムスティーン

早弾きブームを巻き起こした元Alcatrazzの超絶ギタリスト。クラシックをベースにしたキャッチーなメタルサウンドを貫き続けている。「俺は貴族なんだ。正確には伯爵だ。」の名言を産む。


Ghost(ゴースト)

今のヘヴィメタルシーンを代表するバンドの1つ。見た目とは裏腹にポップさも兼ね備えた味わいあるゴシックロック。


Opeth(オーペス)

プログレッシブデスメタルの代表格だが、最近はより実験的なアプローチが増え、デスメタルの要素は稀薄になってきた。日本でも非常に人気が高い。


Amon Amarth(アモンアマース)

デビュー以来コンスタントに活躍、安定した人気を誇るデスメタルバンド。北欧神話ヴァイキングに基づく歌詞が多い。


The Hellacopters(ザ・ヘラコプターズ)

1996年から2007年まで活動したロックンロールバンド。衝動的なクラシックロックサウンドで人気を博した。当初はBackyard Babiesのギタリスト、ドレゲンも所属していた。2019年、バンドとしてテレビでパフォーマンスを行い、再始動の噂あり。


Meshugah(メシュガー)

プログレッシブメタルスラッシュメタルなど幅広い音楽性で人気が高いベテランバンド。真ん中のめちゃくちゃ怖い人は、実際には優しげなおじさん。


At the Gates(アット・ザ・ゲイツ

メロディックデスメタルの先駆者的なバンドの一つ。抜群の演奏技術によるデス・サウンドながらも、メロディックなギター・ワーク、ドラマ性を携えた曲展開を随所にちりばめた独自のへヴィ・メタルを展開する。4th「Slaughter of The Soul」は超名盤。


Sabaton(サバトン)

今やスウェーデンを代表するバンドの1つとなった、日本でも絶大な人気を誇るパワーメタルバンド。戦争をテーマにした曲が多く、「ミリタリーメタル」と形容される。ロックフェス「Sabaton Open Air」を主催。


Hardcore Superstar(ハードコアスーパースター)

Backyard Babiesと並びスウェーデンを代表するロックンロールバンド。当初はパンキッシュなロックンロールを展開していたが、2005年のセルフタイトルアルバムが世界的に成功を収め、よりスリージーサウンドへ変化。昨年発売の最新作「You Can't Kill My Rock'Roll」も傑作。


Soilwork(ソイルワーク)

ビョーン・ストリッド率いるエクストリームメタルバンド。以降のモダンメタルシーンに大きな影響を及ぼした。


Dark Tranquility(ダーク・トランキュリティー)

In Flames, At The Gatesと並ぶメロディックデスメタルの先駆者的存在。ドラマチックかつメロディアスな様式美メタル・サウンドとデス・ヴォイスの融合で、日本でも高い人気を誇る。7th「Character」8th「Fiction」は大傑作。


The Haunted(ザ・ホーンテッド)

元At The Gatesメンバーが結成したデスメタルバンド。一時分裂するが、2014年から新体制で再始動。


Nocturnal Rights(ノクターナルライツ)

結成当初はデスメタルだったが、現在は重さやグルーヴを強調した正統派メロディックメタルバンド。日本でも長く人気が高い。


The Poodles(ザ・プードルズ)

昨年、惜しまれつつも解散を発表した実力派80年代風メロハーバンド。音楽スタイルやユーモラス感が被ったノルウェーのWigwamと同時期に現れ、日本での人気が非常に高かった。


Spiritual Beggars(スピリチュアル・ベガーズ)

Arch Enemyのマイケル・アモット率いるストーナーロックバンド。グルーヴとリズム感に重きを置いた正統派ハードロック。思い出した頃に新作が出る。


Treat(トリート)

Europeと同時期から活動していた大ベテランハードロックバンド。解散と再始動を繰り返しつつ現在も活動。2018年の最新作「Tunguska」も傑作。


Amaranthe(アマランス)

2011年のデビュー以来すでに5枚のアルバムをリリースしているモダンメタルバンド。メタルコア的な要素も強く、エレクトロサウンドを用いるなど斬新な手法、優れたメロディで人気が高い。


Last Autumn's Dream(ラスト・オータムズ・ドリーム

天才メロディメーカー、ミカエル・アーランドソン率いるメロディアスロックバンド。デビューから10年以上、毎年年末という驚異のペースでアルバムをリリース、どれもクオリティが高い。ミカエルは左から2人目・・ではなく右端の人です。


Bad Habit(バッド・ハビット)

AOR寄りの高品質メロディを軸にしたハードロックバンド。「Adult Orientation」「Atmosphere」は名盤。



Eclipse (エクリプス)

エリック・モーテンセン率いるスウェーデンを代表するメロハーバンド。日本で高い人気を誇る。


Crazy Lixx(クレイジー・リックス)

Crush Dietに続いて出現した80s風スリージーハードロックバンド。6枚のアルバムをリリースしており、どれも高品質。今年5月最新作「Forever Wild」をリリース。


Work of Art(ワーク・オブ・アート)

驚異のハイクオリティーメロディを生み出すメロハーバンド。こういうあまり知られていないのに凄い音楽を作るバンドが数多くいるのが、スウェーデンの底力。


ハードロック好き、メタル好きでスウェーデンの音楽に触れていない人は多分いないだろう。しかしハードロック好きじゃなくても、彼らの音楽に触れてみてほしい。聴いたことがないアーティストでも、凄い音楽を生み出しているバンドが世の中には星の数ほど存在するのだ。
少なくとも上記に挙げたアーティストについては、クオリティは保証する。
ただし責任は取らない(それは保証とは言わない)。