Soilworkは今作で、音のメジャー化に完全に成功したと言っていいのではないだろうか。
当初デスメタルバンドだったが、ここにあるのはTrivium辺りを彷彿とさせるモダンヘヴィネスサウンド。ミッドテンポやアリーナサウンド、クリーンヴォーカルが増えた。要するに、「歌ってる」。
攻撃性は微塵も失われておらず、ブラストで攻める「Bleeder Despoiler」や「When The Universe Spoke」は圧倒的。特に後者はバンド史上最高の曲の1つではないか。ミッドテンポの「Full Moon Shoals」やアリーナスタイルの「The Nurturing Glance」「Stalfalgel」はラジオ狙いなのかもしれないが、どれも良い曲。
8曲目「The Wolves Are Back in Time」、9曲目「Witan」、10曲目「The Ageless Whisper」のメロディアスな曲の畳み掛けも凄まじい。ザクザクとしたリフとキャッチーなサビの構成が痛快。
アルバム全体の充実ぶりがとても良い。
今年始まったばかりにして、個人的には2019年ベストアルバム候補と思われます。