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ガンズ・アンド・ローゼズの名曲20曲ランキング。

20世紀最後のモンスターバンド、ガンズ・アンド・ローゼズ
彼らは2021年現在、実質5枚しかオリジナルアルバムを出していない。ロック史に残るデビュー作「Appetite For Destruction」、ミニアルバム的な位置付けの「GN'R Lies」、クリエイティビティのピークとなった「Use Your Illusion」の2枚、そして17年の沈黙を経て発売された「Chinese Democracy」。
にも関わらずガンズがハードロック界の頂点であり続けるのは、その楽曲のクオリティの高さ、そしてステージ内外における圧倒的な存在感の衝撃を、今も人々が余韻として引きずっているからだろう。
ライブ活動では復活を果たし、新作も待たれるガンズ・アンド・ローゼズのこれまでの名曲20曲をランキング化した。


20.Used to Love Her(1989)
「GN'R Lies」収録の軽快でキャッチーなアコースティックチューン。ライブにおいても息抜き的な位置付けで演奏されることが多いが、変幻自在なアクセルのヴォーカルが楽しめる佳曲。


19.Street of Dreams(2008)
今でこそ活発にライブ活動をしているが、僕がハードロックを聴き始めた2004年頃、中学生だった僕に取ってガンズ・アンド・ローゼズは伝説上のバンドであり、「Chinese Democracy」は永遠に発売されないと思っていたアルバムだった。とはいえ流出音源はすでに出回っていて、僕も新宿小滝橋通りの「エアーズ」という店でCDを買った(エアーズ覚えてる人います?)。その中で一番気に入っていたのがこの曲だった(デモ音源では「The Blues」という曲名だった)。ありきたりといえばありきたりなピアノバラードだけど、それが良い。実験的なアルバムの中で一番古典的なガンズに近い曲だと感じる。


18.You Ain't The First(1991)
普通この曲をランクインさせるのかどうかは分からないが、個人的にはとても好きなアコースティックチューン。のんびりしたメロディに、気だるそうなアクセルのヴォーカルがアルバムの中である意味異彩を放っている。ギラギラしたハードロックバンドが突然こういう曲をやると、哀愁もひとしお。


17.14 Years(1991)
ジー・ストラドリンが作曲、ヴォーカルを担当した曲。最近表舞台に出てこないが、ソロアルバムの完成度からも見て取れる通り、イジーのソングライターとしての能力は高かった。歌詞はイジーとアクセルの14年間の友情について、とされている。スラッシュのギターソロとアクセルのピアノの絡みも秀逸。イジーは再結成にこそ正式には参加していないものの、アクセルとの仲は今も良好と思われる(何度かライブにはゲスト出演)。


16.Don't Cry(1991)
シングルヒットも記録した人気の高いバラード。「Use Your Illusion」1、2にそれぞれ違うバージョンが収録されている(歌詞と、ほんの少しメロディが違う)。バンドを結成した直後の1985年にはすでにイジーとアクセルが書きあげていたらしい。


15.Out Ta Get Me(1987)
「Appetite」4曲目の、痛快なリフと圧巻のヴォーカルが見事なハードロックチューン。始まって3秒で名曲だと分かる曲の完成度もさることながら、ガンズ以外のバンドが演奏したらここまでのエネルギーは生まれないであろうアドレナリン。「Live at The Ritz」でのこの曲の演奏は神懸かり的(下に貼った)。


14.Rocket Queen(1987)
「Appetite」のエンディングを飾る、ファンの中では非常に人気が高い曲。ガンズに合流する前の「Road Crew」時代にスラッシュとダフが考案していたメインリフに、アクセルが歌詞を付けた。グルーヴ全開の前半と、ギターソロ&女性の喘ぎ声を挟んでの朗らかなポップサウンドの、2部構成になっている。喘ぎ声はアクセルとアドリアナ・スミスがスタジオブース内で実際に事に及んで収録した音。家族でのドライブでは要注意。


13.Better(2008)
Chinese Democracy」発売直後からアルバム内で最も優れた曲の一つとして人気が高まったロックチューン。曲としてはサビが弱いようにも思うが、アクセルの極上のヴォーカルを堪能できる(このアルバムの一番の存在意義はそこだと思う)。


12.Patience(1988)
「GN'R Lies」収録のバラード。ガンズ最大のヒット曲の一つ。アクセルが歌詞を思いつき、それに合わせるようにメロディが作られた。口笛がやたらとうまい。


11.Civil War(1991)
ガンズにしては珍しいメッセージ性の強い反戦ソング。歌詞を抜きにしても、長さを感じさせないドラマチックな曲展開とギターソロが素晴らしい。アクセルのヴォーカルも見事。


10.Paradise City(1987)
ポップなコーラスが際立つアンセム系ロックチューン。ほとんどのライブはこの曲で締めくくられる。ガンズの最もキャッチーな曲の一つ。


9.Mr Brownstone(1987)
イントロからスラッシュ節のグルーヴ全開ロックチューン。ライブでは2曲目か3曲目に演奏されることが多い。高音ヴォーカルではない為、Velvet Revolverやスラッシュのソロライブでも定番曲の一つとなっている。


8.Sweet Child O' Mine(1987)
一般の洋楽リスナーに取ってはガンズと言えばこの曲なのかもしれない。シェリル・クロウ始め多くのアーティストにカバーされた「Appetite」唯一のバラード調の楽曲。サビよりも、イントロのリフが有名。スラッシュはこんなのは曲にならないと当初思っていたが、アクセルが仕上げた。


7.It's So Easy(1987)
「Appetite」2曲目、ガンズを代表するロックチューンの一つ。「Not in This Lifetime Tour」のライブは基本この曲が幕開けに使われた。スタジオバージョンではアクセルの変幻自在のカメレオンボイスを味わえる。
ファックオフ。


6.Estranged(1991)
「November Rain」と並ぶ、アクセル作の長尺バラード。前半は暗く悲しげな曲調だが、ピアノソロを挟んで爽快感のある朗らかなサウンドに転調する。空に突き抜けるようなギターソロがあまりにも感動的。


5.You Could Be Mine(1991)
ターミネーター2」のテーマ曲にもなった疾走系のロックチューン。


4.Locomotive(1991)
刻むようなリフが圧巻の、スラッシュの独壇場。これまた長尺の曲ながら、飽きさせない見事な展開。名曲。


3.Nightrain(1987)
サビを含む後半の圧倒的な盛り上がり方はハードロック史上最高のサウンドの一つに挙げてもいいと思う。痺れるほどカッコ良いリフとアクセルのヴォーカルが100点満点。すごすぎる。ガンズは1枚「Greatest Hits」なるベストを(確か、バンドメンバーの許可無く)出しているが、この曲も「It's So Easy」も収録されていない辺りは愚の骨頂。


2.November Rain(1991)
アクセル作の傑作長尺バラード。ヴォーカルが素晴らしく、曲展開も豊かなので何回でも聴いていられる。もちろんスラッシュのギターソロの素晴らしさは言わずもがな。
Youtubeの公式MV再生回数を今(2019年7月)見たら12億回になっていた。多分、ロック系のビデオとしては最も再生回数が多い。個人的にはビデオの見どころはスラッシュのギターソロくらいだと思うのだけど…。


1.Welcome to The Jungle(1987)
Van HalenBon Jovi、Motley Crueなど少しチャラめのサウンドが席巻していたアメリカのハードロックシーンに衝撃をもたらした「Appetite」のオープニング曲。リリースされた当初はそこまでヒットしなかったが、「Sweet Child O'Mine」のヒットに伴い、じわじわと口コミが広まった。ハードロック史上最高の曲に挙げる人も多いはず。





紆余曲折を経て2016年にスラッシュ、ダフが戻ったガンズ・アンド・ローゼズ。スラッシュもアルバム制作を「ほぼ」明言しており、遠くない内のリリースが有力視されている。



Out Ta Get Me/ Live at The Ritz