海外メディアが報じる日本

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リジー・ヘイルのお話。

ボヘミアンラプソディーを観てパフォーマンスに鳥肌が立った、泣いた、というのならば、そこで終わるのは絶対にもったいない。正真正銘のロックスターは現在にも存在する。その筆頭に挙げられるのが、リジー・ヘイルだ。

2009年にHalestormとしてデビュー、2012年には楽曲「Love Bites(So do I)」でグラミー賞ベストロック/メタルパフォーマンスを受賞、今年2月に発表される2018年度グラミー賞でもアルバム「Vicious」がベストロックパフォーマンスにノミネートしている。
なにを差し置いても圧倒的なのは、その豪快で巧みなステージパフォーマンスだ。フレディがそうであった様に、リジーは観客を興奮の渦に巻き込む天才だ。基本ギターを演奏しながらなので縦横無尽に踊り回ったりはしない。しかし咆哮の様なシャウトや、リズムに合わせて観客やメンバーを鬼の様に煽りまくる姿に、オーディエンスは我を忘れて熱狂する。ステージの彼女の前では「男勝りな」なんていう表現は陳腐にすぎる。

もちろんその基盤にあるのはグラミー賞を受賞するほどの、確かな楽曲のクオリティだ。これまで出した4枚のアルバムはどれも傑作と呼べる仕上がり。じゃなきゃこんなに売れてない。
確かな楽曲のクオリティ、鬼神のごときステージパフォーマンス、そしてそれとは裏腹な通常時の無邪気な女子っぷり人気が、リジー・ヘイルを現代最高のロックスターに押し上げた。

フレディー・マーキュリーとの最大の違いは、現実にステージを体験することが出来る、という一点だ。