海外メディアが報じる日本

海外メディアが日本の出来事をどう報じているか?解説付きで日々お届けします

The Golden Age of Rock n'roll

f:id:mottie024:20190105201005j:plain

 

70年代英国のグラムロックは、今だからこそもっと脚光を浴びるべきジャンルだと思う。突き抜けたキャッチーさと陽気さは、全盛期モータウンとすら双璧を成すと僕は思っている音楽の、ロックの楽しさをあまり知らない人に最もアピールするサウンドのはずなのだ。

Mott The Hoople(モット・ザ・フープル)はそのグラムロックムーブメントの中心にいたバンドの一つだ。デビッド・ボウイから提供を受けた「All The Young Dudes(全ての若き野郎ども)」が一番有名だが、最高傑作は個人的には1974年の今作。ノリの良い曲、静かなバラード、大げさすぎるバラード、代表曲「Roll Away the Stone」などが並ぶが、なんと言ってもタイトルトラック「The Golden Age of Rock'n roll(ロックンロール黄金時代)」だ。デフ・レパードもカバーしたこの曲は、有機サウンドでありながら、明るさ100、キャッチーさ100のパーフェクトソングだと僕は思っている。

代表格はデビッド・ボウイT-Rexだが、ムーブメントの中で優れたバンドはたくさん存在した。この神がかり的なキャッチーさは、洋楽を聴き出すきっかけに充分なる、はず。グラムロックが持つ潜在能力は、そういう意味でも高い。クイーンの映画を見て「クイーンええやん」と感じた、普段洋楽を全く聞かない方は是非ご一聴ください。これ以上ポップでキャッチーな音楽はそうそう存在しません。