海外メディアが報じる日本

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ウェスタンランドで流れてそうな奴。

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僕は大学の時、ディズニーランドのウェスタンランドにあるカレー屋で働いていた。当時はショーウィンドウにバーモントカレーのパッケージが置かれており、「とんがりコーン」がメニューにあったのだ。とんがりコーンの注文が入ったら、カウンターの下の棚に並べてあるとんがりコーンの箱をそのまんまドカッとトレーの上に置く。だいたいお客さんはびっくりする。まんまやないか、と。まんまだよ。ハウス食品がスポンサーだったからそういうことになっていた。あそこでは朝から晩までウェスタン調の、朗らかで、かつちょっぴり寂しげなBGMが流れている。少しだけその影響あり、哀愁漂うウェスタンミュージックがすごく好きなのだ。

コルター・ウォールは伝統的なカントリーミュージックやバラードの新作を製作する現代数少ないシンガーソングライターだ。そして驚くべきことにこの渋い声の持ち主は1995年生まれ、23歳なのだ。67歳くらいに聞こえるが、23歳だ。2018年にリリースされた2nd「Songs of the Plains」。歌詞は、主に「肉体労働」と「故郷への愛」について。こんな作品を若者が新作としてリリースするのが、実に新鮮だと思う。質も非常に高く、アメリカの幾つかのメディアは2018年最高のアルバムの一つとして今作を推している。日本人には馴染みの無いウェスタカントリーミュージックだが、新しいアーティストも続々出ていて、実はちょっと面白いジャンルなのである。