海外メディアが報じる日本

海外メディアが日本の出来事をどう報じているか?解説付きで日々お届けします

マッカートニーやミックやボブ・ディランが素人オーディション番組に出てたら優勝しただろうか。

海外ではX-Factorや各国の「Got Talent」シリーズなど素人オーディション番組が人気だ。日本でもなぜか外人に日本語で歌わせるやつとか、似たのはある(オーディションではないけど)。

この類の番組を観てると、モヤモヤすることが結構多い。歌が上手いのは素晴らしい才能なのだが、それは偉大なアーティストになる為の必要条件ではないような気がするのだ。しかし視聴者は素晴らしいと感動してしまっている為、彼らがCDを出せば飛ぶように売れる。

画面上での印象は、ギャップや演出でいくらでも操作できる。外人が中島みゆきを歌えば素晴らしく見える。かわいらしい子供が「Somewhere Over The Rainbow」を歌えば素晴らしく見える。スーザン・ボイルがミュージカルを歌えば、素晴らしく見える。

その根底は、なによりも歌っているのか「いい曲」であるということだ。歌の上手さより、曲の良さの方が肝心だと僕は思う。タイトルに記載したアーティストがX-Factorに出てたら、優勝しただろうか?歌うま選手権的なものに出てたら、優勝しただろうか?多分しないと思う。それでも彼らは業界で最も偉大な存在だ。歌が上手いとかめちゃめちゃ早弾きできるとかよりも、いい曲を書ける(もしくは、所有している)ことと、それを体現できる力を持っている方がずっと大事だと僕は思うのだ。

※歌うま選手権で歌が上手い人が優勝することに文句を言ってる訳じゃなく、それに号泣して「凄いアーティストが誕生した!」みたいに安易に扱ってしまうことにモヤモヤしているのだ。