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デフ・レパードの名曲20ランキング。

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(出典:rockandrollgarage.com)

2019年2月の殿堂入りが決まっているDef Leppardは、メンバーの死、ドラマーの左腕切断など幾多の悲劇を乗り越えてきた。それでも1980年のデビュー以来一度も立ち止まることなく、親しみやすくも強力なロックサウンドを作り続けてきた。そんな英国を代表するハードロックバンド、Def Leppardの名曲ベスト20を勝手にランク付けした。
完全に僕の好みです。


20.Rock of Ages
ライブでは必ずアンコールに演奏されるロックアンセム的代表曲の一つ。「I Want Rockn'roll, Long Live Rock n'roll」のハーモニーが好き。大抵この曲の前にリック・アレンが紹介され、みんな彼に向けて拍手を送る。僕はいつも泣きそうになりながら手を全力で叩く。


19.Rock! Rock!(Til you Drop
一枚組のベストだと漏れがちだけど、名盤Pyromaniaの1曲目を飾る、これも初期の代表曲
の1つ。スピード感とギターのグルーヴ感がとてもハードロック。この曲を知らなかった僕は高校生の時Heavy Metal Soundhouseで大変な衝撃を受けました。


18.Miss You in a Heartbeat
シンプルなバラードだけど、サビのハーモニーがとても上手い。やっぱりDef Leppardはハーモニーがいいです。


17.Comin' Under Fire(炎のターゲット)
ミッドテンポのロックチューンで、これもやはりハーモニーの良さが選考理由。中盤以降の「Under Fire!」の盛り上がりも◯。たまにライブでやってくれる。


16.Slang
賛否両論と言われる「Slang」だけど、僕は結構お気に入りのアルバム。このタイトルトラックは全体的にミクスチャーロックっぽいノリの良さもありつつも、Def Leppardサウンドの軸を外していないところが絶妙。


15.Let it Go
初期Def Leppardダブルギターのサウンドはこの曲に限らず、切れ味が抜群でとても良い。ギターメロディやリズム感の隙の無さがとても良いハードロックチューン。


14.Two Steps Behind
最初聴いた時は「なんか普通のポップソングだな・・・」と思ってたけど、ライブでもプレイリストでも息抜き的な立ち位置になるのがちょっといい。爽やかなアコースティックソング。


13.Let's Get Rocked
名盤Adrenalizeの1曲目を飾る、パーフェクトロックアンセム。シンプルながらも英国のグラムロックサウンドを思わせるところがある、Def Leppardど真ん中チューン。ライブでは必ずやり、必ず盛り上がる。


12.Stagefright
その昔はライブの1曲目を飾っていたスピード感ある曲。完全なハードロックサウンドなのに、サビではみんなで合唱できるようなハーモニーをぶち込んでくる辺りが、Def Leppardの凄いところ。1983年の時点で、他のどのバンドにも作り得ないサウンドを確立していた。


11.Heaven is
「Adrenalize」の2曲目。Def Leppardはアルバムの2曲目に最もポップなハーモニー曲を持ってくる傾向がある。「Photograph」然り、「Promises」然り、「Unbelievable」然り、「Dangerous」然り。ポップなメロディをハードロックたらしめているのは、リック・アレンの強力で重みのあるドラムだと思う。この曲でもリックのドラムの音のデカさが良い。


10.Rocket
最高傑作「Hysteria」の2曲目。不思議なイントロからのドラムのドコドコ、ギターのリズム、浮遊する様なハーモニーからの「Rocket! Yeah!」のアンセム風のなサビ。ギターソロも素晴らしい。


9.Dangerous
今のところの最新作「Def Leppard」の2曲目。1音で彼らだと認識できる明るいギターサウンド、音を紡ぎながら作り上げるスピード感あふれるポップなメロディ、完璧なサビ。文句のつけどころが無いDef Leppardサウンド。でもPVがダサすぎる。


8.Promises
Euphoria」の2曲目。恐らく、Def Leppardの曲の中で一番彼ららしいサウンドの曲だと思う。「Def Leppardってどんな感じ?」と火星人に聴かれたら、この曲を聴かせると思う。見事なメロディとハーモニーです。


7.When Love and Hate Collide
理想のデフレパバラード。ジョー・エリオットのヴォーカルのうまさが一番際立っている曲だと思う。テイラー・スウィフトとのコラボライブでもこの曲が一番良かったと思う。ジョーエリオットのヴォーカルの上手さが、このバラードをライブ映えする曲にしている。


6.Hysteria
「Hysteria」のタイトルトラック。このギターメロディの音階を思いついたのは発明だと思う。今まで誰も発見してなかっただろうか。シンプルな音の繰り返しなのに哀愁漂う素晴らしい曲に仕上がっている。フィル・コリンが大げさにやるギターソロもいい。


5.Pour Some Sugar on Me
Def Leppardと言えばこの曲。歌詞はちょっとあれだけど、この曲のスケールのデカさの前ではそんなことはどうでも良いのだ。80年代を代表するロックアンセム


4.Stand up(Kick Love into Motion)
たまにベストから漏れることに驚く。流れてくると一瞬で目が覚めるようなこのイントロは信じられないくらい凄い。サビがやや普通だからかな・・・。しかしこの現実離れした様なイントロのメロディは本当に凄すぎていつもビックリする。


3.Photograh
Def Leppardといえばこの曲その②。この曲のヒットが、その後のバンドだけでなく80年代のロックサウンドの方向性を決定付けた。80年代と言えばこの曲、といってもいいくらいだと思う。サビのハーモニーでは、誰もDef Leppardには敵わない。


2.Die Hard The Hunter
この曲をここまで上位に挙げる人はあまりいないかもしれないけど・・・。最初聴いた時はあまりの衝撃でぶっ飛びましたが為この順位に。ギターのメロディに完全に調和したリズム隊、リズム隊の一部と化したかの様な跳ねるヴォーカル。無駄な音が一音もない。そこにハーモニーも詰め込んでくる徹底ぶり。ギターソロもとても良い。シンプルなサウンドを軸に曲を構成していくことにかけては、彼らの右に出るものは居ない。


1.Animal
イントロも、序盤から中盤のジョー・エリオットのヴォーカルも、サビの盛り上がりも圧倒的に素晴らしい。100点。


結論:Def Leppardはギターメロディが素晴らしい。ドラムサウンドが素晴らしい。何よりもハーモニーが他のどのアーティストよりも素晴らしい。
比較的アルバム間が空きがちなバンドだけど、気づけば前作から3年。今年中とは言わなくても、来年辺りには新作が聴けると嬉しい。

ロイヤルストリートのBGMの話。

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ディズニーファン以外の方に説明しておくと、ロイヤルストリートというのは、カリブの海賊脇の、古き良きアメリカンな感じになってる路地のことだ。ガラス細工の店とか香水の店とかがあって結構楽しい。アトラクションは無いけど、いい雰囲気なので通っておいた方がいい。
「ロイヤルストリート」は、ルイジアナ州ニューオーリンズに実在する道の名前らしい。「カフェ・オーリンズ」とか「シアターオーリンズ」とかの名前もそれが由来だ。

Firehouse Five Plus Twoは、ウォルト・ディズニー・スタジオに在籍していたスタッフ達で1949年に結成した素人ジャズバンド。趣味の範囲でやってたものの、ウォルトに気に入られ、カリフォルニアディズニーが開園した日にパークで演奏したりしていた。彼らはアルバムを複数枚出し、そのベスト盤であるこの「Dixieland Favorites」というアルバムの音源が、ディズニーランドのロイヤルストリートではそのまんまループで流れ続けている。

素人バンドなので、取り立てて上手いとかではない。でも趣味でやっている分、楽しげにジャムしてる空気感がとても伝わってくる音だ。

あのエリアでは、東京ディズニーランドが開園した35年前から、ずっとこの音源が流れ続けてきた。10年後も流れ続けてるだろうし、50年後でも、多分流れ続けてるんだと思う。365日朝から晩まで。
ちょっと凄いと思った。ディズニーランドで、死んだ後もずっと自分の音楽がずっと流れ続けてるのだ。なんだか夢のある話だと思う。
もちろん他のエリアやアトラクションのBGMにも言えることだけど。
今後ロイヤルストリートを通る際は意識して聴いて頂きたい。僕はそうすることにする。

U2のジャケットの少年は今何をしているのか。

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この真っ直ぐな目つきは、こっちの汚れた心を見透かされそうな気がしてちょっと怖い。多分店頭に飾ったら、万引き防止のポスターとして機能すると思う。
僕もスマホの待ち受けにしてみようか。
スタートボタンを押すたびに「スマホ見てる場合なのか?WAR。」と問われ続ける毎日。
心が折れそうだ。

洋楽好きじゃなくても、この眼光鋭い少年の顔を一度は見たことがあるのではないだろうか。U2の名作「Boy」、「War」、ベストアルバムと3度に渡りジャケットを飾ったこの少年。この少年は今どこで何をしているのだろうか。ふと気になったので調べてみた。

少年の名前はピーター・ローウェン。ボノの友達の弟だったことから、当時モデルに抜躍されたそうだ。ボノは「ピーターとおおかみ」という絵本を2003年に出しているが、内容を読んでみた限り、これは関係無さそう。

調べると、いくつか記事が出てくる。
ピーター君は現在44歳、アイルランドでフリーの写真家として活躍していた。いくつかのインタビュー記事を見つけることができ、どうやらU2との繋がりは過去のもの」と割り切っている様子。
しかも某タブロイド紙では、中絶を容認する姿勢を見せるボノやバンドメンバーを批判する2018年の記事も。公式webサイトのクライアント欄にはひっそり「U2」と書かれていて、写真家としてバンドを撮ることはあるみたいだ。公式インスタグラムにも、ステージで歌うボノの写真を確認することができた。
現在は主に人物像の写真家として活躍しているピーター・ローウェン。かつて世界にインパクトを与えた写真の少年は、今度は撮る側に回って世界に影響を与えようとしているようだ。


結婚式の写真集も本人によりアップされていました。

60年代のロンドンにタイムスリップ!「マイ・ジェネレーション〜ロンドンをぶっとばせ〜」

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ロック好き、ファッション好きなら、その文化が産声を上げた当時の映像資料を観るのは興奮できる体験なのではないだろうか。1/5からBunkamuraで上映されている「MyGeneration〜ロンドンをぶっとばせ〜」は最適な映画だ。

名優マイケル・ケインが、当時の自分の映像やミック・ジャガーポール・マッカートニー、マリアンヌ・フェイスフル、ツイッギーなどのインタビュー映像をふまえながら、60年代のスウィンギンロンドンを追う。当時のロンドンの若者の、時代を変えるのだ、自由と権利を勝ち取るのだ、というただならぬ熱量を感じることができる。
僕は子供の頃90年代のロンドンに3年程住んでいたので、さらにそれより30年前とはいえ、ややノスタルジックな感傷にも浸ることができた。ロック史、ファッション史のドキュメンタリーであると同時に、「夢を大きく持て」という、現代の人々に向けてのメッセージでもあると感じる。
懐かしい空気に浸りつつ(いや経験してないけど)、当時の若者たちから勇気とパワーを貰おう。ロック好き、ファッション好きには絶対的圧倒的にオススメ。

「ヘラクレス」の音楽の底力。

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ディズニー・オン・クラシックス2018のライブアルバム。
ヘラクレス」にフィーチャーしたのは、とても面白いアイディアだと思う。ここ数年ハデスだけハロウィンイベントで大活躍中だけど、映画自体はあまり日本での知名度が高くない気がする。ストーリーは面白いし、音楽も名曲の宝庫だ。
ヘラクレス、ムーラン、ターザン辺りのディズニー映画っていいよね。全部面白い。

ヘラクレスの音楽は、基本アラン・メンケン作だ。一番知られてるのは「Go The Distance」だけど(日本語版は藤井フミヤが歌ってた)、他にも「I won't Say I'm in Love(恋してるなんて言えない)」「Shooting Star」「A Star is born」など、アカデミー楽曲賞級の名曲がズラリ。「Shooting Star」はホント名曲だと思う。オリジナル版を歌っていたBoyzoneStephen Gatelyは亡くなりましたが、これは断然オリジナル版を推奨します。

またパーク好きとしては、「アクアスフィア(昼)」が入ってるのがかなり嬉しいところ。シーに入場した瞬間の高揚感をライブで再現するというのはなかなか巧妙な手口だ。
1曲目は35周年テーマ曲の「Brand New Day」だけど、これは少しライブだとキレ味が悪く、のっぺりした感じ。

前半の名曲群はいつも通り、「アクアスフィア」以降のヘラクレス楽曲群がやはり聴きどころです。


Stephen Gately版を貼っておく。わずか33才で亡くなりました。

過小評価されているクイーンの曲ベスト10を発表したい。

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映画「ボヘミアン・ラプソディー」のヒットにより、新たにクイーンの音楽に触れたリスナーが増えた。また映画でフレディーが弾き語りをした「Love of My Life」のように、あまりベスト盤では取り上げられなかった曲も知ることが出来たのではないだろうか。

サントラやベスト盤では漏れがちなクイーンの名曲ベスト10を勝手にランク付けした。


10.Seven Seas of Rhyme
初期Queenサウンドを結晶化したような曲。ややプログレッシブで複雑だが、いいメロディが1曲の中に敷き詰められている。ファンには馴染み深い曲だけど、ベスト盤には入っていない。名曲。


9.The Millionare waltz
本物のワルツのリズム、ピアノのイントロ、フレディーの伸びやかなヴォーカル、中盤からのギターオーケストレーションと、クイーンでしか作り得ないサウンドだ。名曲。


8.Play The Game
ひねりが無さそうな曲に聴こえるが、ドラマチックなメロディ、ダイナミックな展開が素晴らしい。ギターソロも感涙もの。名曲。


7.Good Old Fashioned Lover Boy
ピアノを主軸にした明るくて可愛らしいメロディに、途中からギターが絡んでくる。ビートルズテイストの曲なのに、最初から最後までクイーンワールド。名曲。


6.You Take My Breath Away
20世紀を代表する名盤「オペラ座の夜」の次のアルバムということで、名曲だらけにも関わらず「華麗なるレース」は見落とされがちならアルバムだと思う。これも、芸術性が高いフレディーとコーラス隊のバラード。美しいメロディに、どこか無機質さを感じさせる失恋ソング。名曲。


5.I'm Going Slightly Mad
邦題「狂気への序曲」。狙ってる訳ではないのだろうけど、ダークで荘厳な雰囲気が当時のフレディーと被って見えてしまう。しかしメロディは秀逸で、コーラスワークへのこだわりぶりもすごい。PVも芸術的。名曲。


4.Headlong
「Innuendo」は全体的にダークな仕上がりだが、その中では最も明るいストレートなロックチューン。サビは分厚いコーラス。なぜベストアルバムに入らないのかは良く分からない。名曲。


3.39
名曲づくしの「オペラ座の夜」において埋もれがちなブライアン作の優しく軽やかなカントリー風の曲。歌ってるのもブライアン。ヘヴィメタルバンドPretty Maidsもカバーしてました。名曲。


2.Spread Your Wings
ジョン・ディーコン作の傑作バラード。聴き手を勇気付けるような歌詞もメロディも素晴らしい。最後のギターソロも鳥肌。名曲。


1.March of the Black Queen
ダークながらも、起承転結ありの劇的な展開、圧倒的なコーラス・・・クイーンの真骨頂とも言える名曲。ベストアルバムに入らないのは、ボヘミアンラプソディーとかぶることが唯一の理由じゃないだろうか。というかボヘミアンラプソディーはこの曲を分かりやすくした結果のように思える。凄すぎる。名曲。


結論:全部名曲。


クイーンはデビューから終わりまで、挙げきれないほどの名曲を制作してきた。サントラやベストアルバムはあくまでもサンプルの様なもの。隠れた名曲を探しながらスタジオアルバムごとにじっくりと聴くのがやっぱり一番味わい深いのだ。

機関車トーマスのテーマ曲にラップが合う理由を考えてみた。

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Youtubeなどで、機関車トーマスのテーマ曲とラップミュージックを合わせた音を聴いたことがあるだろうか?もともとそのサウンドだったかと思えるほど自然にフィットしているのである。

↓こんな感じだ。


なぜ、トーマスのテーマ曲なのだろうか。理由を考えてみた。

①音がゴチャゴチャにならない

ラップにはそもそもメロディがあまり無い。だから他の曲と合わせても、音が混同せずに自然なサウンドとなる。また機関車トーマスのテーマ曲にはもちろん歌詞がない。つまり、機関車トーマスとラップミュージックは、音がぶつからないのだ。

②トーマスのテーマ曲の絶妙なリズム感。
機関車トーマスのテーマ曲は4分の4拍子だ。そして、多くのラップミュージックも4分の4拍子。機関車トーマスの秀逸なリズム感がサウンドの融合をもたらしているのだ。また99BPMというスピード感も多くのラップミュージックと重なるそうだ。

ちなみに洋楽と違い、日本の音楽はほぼ全てが4拍子だ。ポップスはもちろんのこと、「三三七拍子」も「五七五」も何もかも4拍子と言われている。つまり理論上、日本の音楽はほぼ全て機関車トーマスのテーマ曲と融合可能ということになるのではないだろうか。試してみる価値はありそうだ(ない)。